辻占いの歌

今日の歌をお届けします:tamako

百年の庭

2016-10-31 23:56:06 | 

この庭で空をみる

雲はゆるやかに流れて

一羽の鳥がよこぎる

こうしていると

百年前をおもいだす

これからも

なつかしい時が流れて

あの雲のように

かたちをかえていくけれど

わたしもあなたも

きっと会えるだろう

鳥の声が聞こえる

おまえもずっと

飛んでいるだろう

わたしたちの庭で

 

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わたしはあなたに言いたいだけ

2016-10-30 18:47:14 | 

ね つぎ どこへ行こうか

わたしのなかのわたしに聞く

ね つぎ なにをしようか

わたしのなかのわたしに聞く

遠足にいくみたいに

なにをおやつでもっていこうか

なにをするためうまれてきたか

ぜんぜんわからないけれど

わたしはあなたに言いたいだけ

ね この空 きれい

ね この月 きれい

ね この色 きれい

ね このかたち きれい

世界はもちろんあさましく

きたないものがいっぱいだけど

どうしても無視できない

きれいなものが見えるのだから

ね ほら きれい

ね ほんとうに きれい

 

 

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あしたもあるとは

2016-10-29 23:17:05 | 

見たことないけど

懐かしいなら

それはむかし

あなたのそばにあった

ありがとうを言うために

そばにおこう

いつでも言えるわけじゃない

あしたもあるとは

誰もいえない

 

 

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守りなさい

2016-10-27 23:39:32 | 

理由なんか

説明できなくても

意味なんか

見いだせなくても

かけがえのない

大切なもの

大昔

うまれる前から

探していたものに

やっとたどりついた

大切なもの

そう思うなら

なにがあっても

守りなさい

じぶんを裏切るな

まえのじぶんを裏切るな

守りなさい

挑むならそのために

闘うならそのために

 

 

 

 

 

 

 

 

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狐とわたし

2016-10-25 23:58:29 | 

ひとりのわたし

一匹の狐

わたしたちの星はひとつ

わたしたちの空はひとつ

おもいでは幻かもしれないが

つくりごとでないのは

わたしたちに命があること

だから

あしたどうなるかわからないこと

狐は夢をみるだろうか

その寝息をおもいながら

わたしは夢をみるだろう

おなじ星のうえで

おなじ空のしたで

 

 

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ほんとうを育てる

2016-10-24 22:43:22 | 

こわがりの種が

芽吹かないように

いつもこころを

掘り返すのだ

勇気みたいな偽物や

正しいという勘違い

大きく育つまえに

みつけておくのだ

ほんとうの植物は

もっと素直で

もっとめだたず

あたりまえのものだ

ほんとうの花と

ほんとうの実をつける

ほんとうの種をまき

たいせつに育てる

季節を待って

時とともに

ほんとうと生きる

 

 

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旅人になれるよ

2016-10-23 23:03:43 | 

石段をかけのぼると

ひろい空がみえる

ちいさな屋根が

光って見える

ちいさな靴が走っているよ

ころんですぐに起き上がって

どんどんむこうへ駆けていく

いつでも景色を

思いだせるから

リュックをしょって

口笛吹いて

さあいこうって

旅人になれるよ

 

 

 

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ああそうだね 雪だね

2016-10-21 23:58:17 | 

ああそうだね

白い雪がつもる

きらきらと青い色が

雪のうえで遊ぶ

ああそうだね

茜色にもみえる

朝焼けが雪を染める

雪はつめたくてあたたかく

なんにでもなれる

どんな色にも

どんなかたちにも

ああそうだね

雪はどんなことも

つつみこみ

きらきらとひかる

 

 

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身震い

2016-10-19 23:55:55 | 

ちいさな羽が

身震いしてる

あしたがくる

その気配を感じて

ちいさな時計

胸のなか

ちいさな覚悟

胸のなか

ちいさないのちが

身震いしてる

 

 

 

 

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それでも前には行けるさ

2016-10-17 19:04:11 | 

てくてく歩いて

歩きつづけて

よりみちはするよね

あとずさりもするよね

それでも前には行けるさ

行きたいところはひろいから

こまかくなくても大丈夫

虹が出たらたちどまる

花が咲いてたらたちどまる

悲しくなったらたちどまる

誰かがころんだらたちどまる

あたりまえさ あたりまえさ

それでも前には行けるさ

行きたいところは逃げないよ

あしたもあるから大丈夫

 

 

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空をごらん

2016-10-16 21:16:48 | 

ドアをあけて空をごらん

月と雲がいま完璧だから

遠くはなれたわたしたちも

こうしてみあげているときは

月を中心にいちばん近い

こころが旅をはじめたもので

あしたはどこで空をみているか

いまのところわかりませんが

おなじときに月をみていたら

わたしたちはまるで

横にならんですすむ星

遠い過去から未来まで

しずかに旅をするなかま

 

 

 

 

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水たまりを飛び越えよう

2016-10-14 23:58:55 | 

あの水たまりを飛び越えよう

動いている雲が映る

揺れる空を飛び越えよう

じぶん以外のだれかのことは

いまは静かに遠くへ消える

あたらしい景色を見るために

知らないじぶんを見るために

あの水たまりを飛び越えよう

 

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これはひとつのおとぎ話

2016-10-13 23:09:36 | 

これはひとつのおとぎ話

またはひとつの伝説

ひとりの主人公が

ひとつしかない命をかけて

ひとつしかないものがたりを

つくりあげているのです

悲しいことも嬉しいことも

お話のなかに咲いた花

いつ終わるかはわかりません

だれと出会うかわかりません

なにに出会うかわかりません

でもこの道を歩いていけば

かならず出会うと決まっています

今日もおひさまと月が

主人公をみまもってくれました

あしたもずっとその先も

そのつぎのいのちまでも

まもられながら歩くのです

 

 

 

 

 

 

 

 

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羽ひろげてみようね

2016-10-11 23:44:01 | 

羽ひろげてみようね

ためしにぱたぱた

もすこしぱたぱた

すこし浮いたら

もっとぱたぱた

それで飛べたら嬉しいもんね

ぶつかってもころんでも

頭かいて飛びなおせばいい

下向いててもつまらないし

きげんよく飛ぶのが

いちばんだもんね

嬉しくって歌っちゃうかもね

羽ひろげてみようね

 

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水のなかにおります

2016-10-09 09:49:31 | 

水のなかにおります

硝子の球体が

細い水の道でおおわれる

そのなかで空をみています

わたしのなかは水

わたしのそとは水

どこからか

小鳥の声が聞こえます

どこからか

うす青い空のきれはしが

うまれてくる香りがします

千年前もこうしていました

水のなかにおります

 

 

 

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