辻占いの歌

今日の歌をお届けします:tamako

だれかが夢見たから

2014-08-31 23:40:28 | 
だれかが夢見た世界に

わたしたちは生きている

だれかがどうしても

つくりたかった道のうえを

わたしたちは歩いている

かたちにするために

長く生きるようになった

長く生きるから

思う迷うたちどまる

かずかずの思いの霧から

夢が結晶化する

かずかずの矢印のなかから

道がつくられる




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うろこ雲だよ

2014-08-30 21:15:51 | 
うろこ雲だよ

不思議だな

こうしてきのうは遠ざかる

あしたがきたと気がつくまえに

挑むつもりもないままに

旅に出ようとしてるんだ

うろこ雲だよ

不思議だな

空を飛んでく鳥のように

無心にあしたへ行くんだな


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旅のかばんの中身

2014-08-29 23:51:14 | 
ほうっておいても

はじめてしまうことと

そんなことじぶんには

できないんじゃないかなってこと

そのどちらも

これからはじまる旅の

かばんにいれていこう

じぶんのしらないじぶんに

会うことができて

きっとたいくつしないよ






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雨が好き

2014-08-28 22:26:19 | 
ちいさなおまえは

赤い傘が好き

水たまりで遊べる

長靴が好き

水玉もようの

レインコートが好き

しずかに降りつづく一日は

おうちで絵を描いてすごす

雨の日は気が散らないから好き

雫が葉っぱを伝っておちる

きれいな雨の景色が好き

ちいさなおまえは

雨が好き

スキップするほど

雨が好き












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今日はちいさな種子

2014-08-27 23:23:26 | 
今日は

ちいさな種子

手のなかの

ちいさな鍵

遠い海でうまれる

ちいさな風

見えないあしたは

ゆらゆら揺れる

ゆりかごのなか

ゆめのなか






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のぞみ

2014-08-26 23:17:11 | 
その景色をみようと

こころに決める

そのひとに会おうと

こころに決める

つぎの朝にたくする

のぞみのあたたかさが

ひとを救うのだ

のぞみをだきしめ

決してすてるな





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月とこども

2014-08-25 23:11:05 | 
雲のむこうから

月が語るお話

聞いているのは

朝をまたずに

目をさましたこども

今夜はここまで

まぶたをとじて

夢をみなさい

続きはいつか

またいつか







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小さな魚が揺れながら

2014-08-24 21:48:21 | 
時間に満ちた水槽に

泳ぐ小さな魚がひとり

空を仰いで思うのだ

この水槽の外側は

なにで満ちているのだろう

大きな空とおなじほど

知らない世界があるのだろう

時間がよせるさざ波に

ゆらゆら揺れて思うのだ

知らない色と

知らない音と

知らないかたちの生きものが

知らない世界を泳いでる

こちらはあちらを知らないし

あちらはこちらを知らないが

それでもきっと生きている
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贈りものをあげたい

2014-08-23 23:55:46 | 
贈りものをあげたい

一輪の花みたいな

窓をあけたときの

カーテンを揺らす風みたいな

空に消えるシャボン玉みたいな

記憶の森のなかの

すがたのみえない鳥の歌のような

贈りものをあげたい







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日々がまもる

2014-08-22 22:45:49 | 
雨が

花びらをたたいても

風が

枝をたたいても

一日が

幹をたたいても

日々が

木をたすける

日々が

木をまもる





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ふわりと軽くなるのです

2014-08-21 22:15:12 | 
小鳥は羽づくろいするとき

ふわりと軽くなるのです

ひとは旅を思うとき

ふわりと軽くなるのです

時は意味をあらいながすと

ふわりと軽くなるのです


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あしたまた遊ぼうね

2014-08-20 22:17:34 | 
あした

また遊ぼうね

じゃあね

男の子の声が

商店街の真ん中で

はずんでいる

青いTシャツのうしろ姿が

自転車に乗って遠ざかる

豆腐屋のまえを

コンビニのまえを

花屋のまえを

どんどんどんどん

走っていく

そうだよ

あしたも今日みたいに

遊んで食べてよく寝るんだよ

あした

また遊ぼうね






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空をみあげて

2014-08-19 23:07:54 | 
青いねえ

風は雲をはこび

雲は雨をはこび

広いねえ

人は夢をかかえ

夢は人をうごかし

遠いねえ

あしたよりもっと先

ずっとむかしのじぶん




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おそれはつまりきぼう

2014-08-18 22:40:01 | 
おそれは

つまり

きぼう

わたしたちは

おそれに

ひをともして

みえない道の

あしもとをてらす

うまれたての

きぼうとともに

たよりなく

あるいている











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またすれ違うわたしたち

2014-08-17 21:51:41 | 
緑色の景色

一羽の鷺

朝顔の色の濃さに

たちどまる夏

ひらりと横切る蝶は

どこかで一度

会っている

きっとこの風は

またいつか出会う

時の波間に揺れながら

小さな島に流れ着き

またすれ違うわたしたち















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