辻占いの歌

今日の歌をお届けします:tamako

咲こうとするだけ

2014-03-31 22:39:18 | 
突然

満開になるんだよ

散るときも

突然なんだよ

ばかばかしいことほど

情熱こめたほうがいい

意味なんかあとづけだよ

信じなくていい

花は目的なんか知らない

ただ咲こうとするだけ

おひさまを見ようと

手を伸ばして

目をあけただけ











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きれいな雨の降る春に

2014-03-30 18:03:03 | 
きれいな雨の降る春に

どこかへ飛ぼうとする春に

こころはまるで雲のなか

ゆきさきしらぬ舟のなか

きれいな雨の降る春に

小鳥がわたしを呼んでいる

どこかへ飛ぼうと歌ってる








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からっぽ

2014-03-29 22:54:23 | 
このいれものは

風がとおりぬける

きれいなからっぽ

なにもせきとめない

すこやかなからっぽ

いつでも駆けだせる

たたかうからっぽ

なにになるかわからない

すてきなからっぽ


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言葉をひとつ贈りたいのに

2014-03-28 11:58:58 | 
言葉をひとつ

贈りたいのに

その言葉が

みつからないんだ

かくれんぼしていて

出てこないんだ

はやくおいで

日が暮れちゃうよ








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このいちにちが暮れてゆく

2014-03-27 20:33:37 | 
やまなみは青

輪郭線はうすべに

こうして

いちにちが

美しく暮れてゆく

きもちもできごとも

なにもかもすべて

滑らかな夜にとけて

このいちにちが

祝祭の日となる
















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菜の花の頃だ

2014-03-26 22:40:02 | 
ああ

いまはもう

菜の花の頃だ

溢れる黄いろの合唱だ

校庭で手をつないで

遊ぶこどもたちのように

ひなたのにおいがする

まっすぐでまぶしい

菜の花の頃だ

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木蓮のある絵

2014-03-25 19:18:42 | 
木蓮

白と紫

咲いたよ

空はまぶしく

青いよ

あした咲く花

なんのいろ

あしたみる空

どんないろ

誰も知らない

あしたのいろは

まだうまれてない

おひさまが

再びつくれぬいろあいで

一瞬ごとに

染めていく

その絵でわたしは

目をさます



















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あつかましくも

2014-03-24 23:17:10 | 
すばらしいものを

みつけられると

あつかましくも

おもっているのです

かぎられたじかんでは

おわらなくても

そのあとに

みちはつづくと

あつかましくも

しんじているのです



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春のさんぽ

2014-03-23 18:19:49 | 
笹の葉

風でさらさら

みあげると

おおきな椿の木

みおろすと

石の脇にすみれ

とことこと歩くつぐみに

導かれる春のさんぽ

ここからどこへいこうか

あしたはどこへいこうか

白い雲

空にぷかぷか







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水はゆらゆら水はきらきら

2014-03-22 21:53:00 | 
ひかりをうけとり

こたえるように

水はゆらゆら

水はきらきら

かぜをうけとり

まいおどるように

水はゆらゆら

水はきらきら

よるのしずけさ

だきしめるように

水はゆらゆら

水はきらきら

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ほんのひととき

2014-03-21 23:32:57 | 
星をつなげて

図形をつくる

かたちを読みとれないほどに

たくさんの星があるところで

それぞれの星が

じぶんのめぐる道を

さぐりながらすすむ

すれちがう星が瞬いて

みじかい挨拶をかわすよ

ほんのひとときすれちがい

さよならはきれいなひかり







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どこにもいかない鳥なんていない

2014-03-20 23:59:25 | 
どこにもいかない鳥なんていない

なにかをめざして飛びすすむだけ

生きるためにたたかわない鳥なんていない

したがうだけの生きものじゃない

ひとこともさえずらない鳥なんていない

うたうためにこの世にやってきたんだから




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扉をあけろ

2014-03-19 22:49:40 | 
扉をあけろ

風を迎えろ

たちどまらず

よどむことなく

かなしみは

つきないけれど

ここにあること

それだけで

きぼうのたねは

手のなかにある

見えない道が

長いときでも

あしたの扉を

その手であけろ










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春をのせて走る

2014-03-18 20:04:22 | 
沈丁花の香りが

一日で濃くなった

白木蓮のつぼみが

あんなにひらいてる

はじまりと終わりを

一緒にのせて

季節の車輪が走りだす

いまここで鳴く鳥は

あしたには旅立ち

帰っていく場所は

ここではないだろう

あしたそしてそのまたあした

知らない景色のなか

春をのせて走るのだろう






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春のいろになりました

2014-03-17 22:24:36 | 
雲のいろが

春のいろに

なりました

いろんなお話が

はじまるころに

なりました

あたらしい靴を

みつけたい

あたらしい道を

あるきたい

こころはまるで

あるきはじめたこども

口笛ふいて

スキップしたら

風のいろが

春のいろに

なりました













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