日中韓外相、２１日会談 ３年ぶり、首脳会談が焦点 （時事通信）

日中韓外相、２１日会談　３年ぶり、首脳会談が焦点
（時事通信　2015/03/20-23:42）

　【ソウル時事】岸田文雄外相は２０日夜、約３年ぶりの日中韓３カ国による外相会談出席のため、羽田発の民間機でソウル入りした。岸田外相の韓国訪問は就任後初めて。外相会談は２１日午後に予定されており、中国から王毅外相、韓国からは尹炳世外相が出席。２０１２年５月を最後に途絶えている、３カ国首脳会談の開催で合意できるかが焦点となる。　

　安倍晋三首相は２０日の参院予算委員会で外相会談の開催について「大変喜ばしい。実務的な協力関係や地域、国際情勢について意見交換を行い、日本とつながっていくことのメリットを感じてもらいたい」と述べた。岸田外相も記者会見で、外相会談について「３カ国の協力を軌道に乗せる良い機会にしたい」と語った。

　日中韓の首脳・外相会談が開かれていないのは、韓国の李明博前大統領が島根県・竹島に上陸したことや中国による東シナ海上空への防空識別圏設定、安倍首相の靖国神社参拝などで日本と中韓両国との関係が冷え込んだためだ。
　岸田氏は２２日まで韓国に滞在。２１日午前に日韓外相会談、同日午後に３外相そろっての朴槿恵大統領との面会や日中外相会談も予定されている。日本側は一連の会談や大統領面会を通じて日中、日韓関係の改善を進め、早期の日中韓首脳会談実現につなげたい考えだ。