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中国が融和姿勢アピール、アジア会議で見せた「急転換」 (ロイター)

2013年06月03日 | 米中紛争と東アジア
焦点:中国が融和姿勢アピール、アジア会議で見せた「急転換」(抜粋記事)
ロイター2013年 06月 3日 15:30 JST

原文執筆:John O'Callaghan記者 David Alexander記者
翻訳:野村宏之
編集:宮井伸明

[シンガポール 2日 ロイター] - 中国が海洋覇権の拡大を強引に進める中、シンガポールで開かれたアジア安全保障会議では、中国人民解放軍(PLA)の幹部らが軟化した態度を見せ、出席した外交官らを驚かせた。

 今回の会議では、領有権問題やサイバースパイなど中国をめぐる懸案事項の解決は期待されていなかった。しかし、米中首脳会談を今週末に控え、PLAの幹部が融和姿勢をアピールしたことは、協力と対話を強調することで最近の強硬な主張をトーンダウンさせたい思惑があったとみられる。

 会議を主催した英国際戦略研究所(IISS)のジョン・チップマン所長は、「PLA幹部らが対話の準備を整えていたのは疑いようもない」と指摘。「中国の強硬姿勢と彼らの姿勢は異なっていた」と振り返った。

 フィリピンのガズミン国防相も「180度転換した」と中国の変化に言及。その上で「彼らの言葉が実行に移されることを望む」と警戒感も示した。

 中国は、原油や天然ガスが豊富にあるとされる南シナ海の広範囲の領有権を主張。これに対し、フィリピンなど東南アジア諸国が反発している。また、中国は日本とも東シナ海の尖閣諸島(中国名・釣魚島)をめぐり対立している。

 会議に出席したPLAの戚建国副総参謀長は、対話が「無条件の妥協を意味する訳ではない」と発言。領有権主張の根拠は示さず、東・南シナ海を航行する中国艦船については、「中国国内でパトロールすることは、正当であり議論を呼ぶものではない」と強調した。その一方で、戚氏は「中国は平和を愛する国だ」として、出席者からの質問に答えるなど、中国をめぐる懸念を和らげようとする姿勢を見せた。



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