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マレーシア機墜落は「撃墜」とウクライナ当局、親ロ派は関与否定 (ロイター)

2014年07月18日 | ロシアのニュース
マレーシア機墜落は「撃墜」とウクライナ当局、親ロ派は関与否定
ロイター 2014年 07月 18日 07:25 JST


[グラボベ(ウクライナ)17日 ロイター]
  マレーシア航空の旅客機が17日、ウクライナ東部上空で墜落し、乗客280人と乗員15人の295人全員が死亡した。
米当局は「空中で爆発した」として、地対空ミサイルによるものとの見方を示した。
ウクライナ当局は、親ロシア派武装勢力がロシアの軍事諜報当局者の支援を受け、ソ連時代に開発されたSA11地対空ミサイルにより撃墜されたと非難。

 一方で親ロシア分離独立派の「ドネツク人民共和国」の指導者は関与を否定、ウクライナ空軍のジェット戦闘機が撃墜したと指摘した。
ただ親ロシア派は、地対空ミサイルを入手したことを認めており、14日にはウクライナ空軍の輸送機を撃墜した。
国連の潘基文事務総長は、原因究明のため「徹底的に透明性が確保された国際調査」を求めた。

 墜落したのはアムステルダム発クアラルンプール行きのボーイング777型機で、ドネツク市近郊に墜落した。ロイターの記者は、ロシアとの国境から約40キロ離れたグラボベの村で、墜落した機体の残骸と遺体を確認した。
ポロシェンコ大統領は、今回の事件は「事故ではなく、テロリストの攻撃によるもの」と断定した上で、親ロシア派武装勢力に対する軍事行動を強化すると言明した。

 マレーシア航空は、「機体が最後に確認された地点はウクライナ上空だった」と明らかにした。
17便にはオランダ人154人、オーストラリア人27人、マレーシア人23人が搭乗していた。
ロシアのプーチン大統領は「悲劇だ」と述べたが、原因については言及しなかった。
バイデン米副大統領は「空中で爆発した」と述べ、米当局者は地対空ミサイルがおそらく原因だとしたが、その理由は示していない。

ウクライナ当局は、飛行機が親ロシア派のテロリストらによる対空ミサイル攻撃によって撃墜されたものと主張。これに対し、親ロシア派指導者らは、自らの関与は否定したものの、同時間帯にウクライナの輸送機は撃墜したと認めた。
ウクライナ当局によると、同機には米国人が23人、またフランス当局によると少なくとも4人が搭乗していたという。
 当初、オバマ大統領はロシアのプーチン大統領とウクライナ問題をめぐり電話会談を行っており、会談の終盤でプーチン氏がロシアとウクライナとの国境近くに墜落した旅客機の一報を伝えたという。

 アーネスト報道官によると、オバマ大統領はスタッフから撃墜に関して報告を受けた後、ウクライナ当局と引き続き緊密に連絡を取り合うよう高官に指示した。

 こうしたなか、親ロシア派は、機体のフライトレコーダー(ブラックボックス)を発見したことを明らかにしたが、確認は取れていない。
また、ウクライナの航空当局は、墜落機が管制塔のレーダーから消えるまで、同機は問題なく通常通り航行していたと述べた。


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