3カ国海洋安保協力を強調 自衛隊継続参加に温度差 日米印
(時事通信 2015/10/15-21:20)
【チェンナイ(インド)時事】
インド洋で日米印3カ国による合同海上軍事演習「マラバール」が始まったことを受け、米印両海軍と海上自衛隊の幹部は15日、インド南部チェンナイで記者会見し、「3カ国の連携はインド洋とアジア太平洋地域の平和と安定、航行の自由を守るために重要だ」と強調した。
米第7艦隊のオーコイン司令官は、日本で安全保障関連法が成立したことを受け、「国際海洋問題への積極的関与を期待する」と強調した。さらに、「日本はマラバールに継続的に参加してほしい」と要請。村川豊海上幕僚副長も「日米印は地域の安定に不可欠なパートナーであり、今後も参加したい」と応じた。
一方、インド海軍のベルマ中将は「マラバールは米印2国間演習として始まり、日本も時折参加してきた。この流れが続けば、今後も日本が参加すると思う」と述べるにとどめ、微妙な温度差を感じさせた。
1992年に始まったマラバールへの日本の参加は昨年に続き4回目。ただ、インド洋での演習については、中国の反発を懸念するインド政府が日本の参加に難色を示し、2007年以降招待されていなかった。
日米印は海洋進出をうかがう中国を念頭に、マラバールをはじめとする海洋安全保障で連携を強めている。しかし、インドは中国とも陸上共同訓練を行っており、日米との関係を過度に強化して「対中国」姿勢を示すことを慎重に避けている。
(時事通信 2015/10/15-21:20)
【チェンナイ(インド)時事】
インド洋で日米印3カ国による合同海上軍事演習「マラバール」が始まったことを受け、米印両海軍と海上自衛隊の幹部は15日、インド南部チェンナイで記者会見し、「3カ国の連携はインド洋とアジア太平洋地域の平和と安定、航行の自由を守るために重要だ」と強調した。
米第7艦隊のオーコイン司令官は、日本で安全保障関連法が成立したことを受け、「国際海洋問題への積極的関与を期待する」と強調した。さらに、「日本はマラバールに継続的に参加してほしい」と要請。村川豊海上幕僚副長も「日米印は地域の安定に不可欠なパートナーであり、今後も参加したい」と応じた。
一方、インド海軍のベルマ中将は「マラバールは米印2国間演習として始まり、日本も時折参加してきた。この流れが続けば、今後も日本が参加すると思う」と述べるにとどめ、微妙な温度差を感じさせた。
1992年に始まったマラバールへの日本の参加は昨年に続き4回目。ただ、インド洋での演習については、中国の反発を懸念するインド政府が日本の参加に難色を示し、2007年以降招待されていなかった。
日米印は海洋進出をうかがう中国を念頭に、マラバールをはじめとする海洋安全保障で連携を強めている。しかし、インドは中国とも陸上共同訓練を行っており、日米との関係を過度に強化して「対中国」姿勢を示すことを慎重に避けている。