アジア・オセアニアNews blog ~お日様とお月様の光と影~

アジア・オセアニア地域の通信社が配信する記事から『中国の領土紛争問題』を伝え日本の安全保障などのニュースブログ。

日・エジプト首脳会談要旨 (時事通信)

2015年01月18日 | 中東・アフリカのニュース
日・エジプト首脳会談要旨

時事通信 2015/01/17-21:31)
 
安倍晋三首相とエジプトのシシ大統領の会談要旨は次の通り。

 【テロ対策】
 大統領 今回の首相の訪問は、日・エジプト関係の新段階として重要だ。(エジプトの)周辺で非常に難しい事態が起こっているが、日本と手を組んでいきたい。エジプトは現在治安を取り戻し、安定しつつある。
 首相 活力に満ち、安定した中東地域を築くにはエジプトが安定し、繁栄し、地域の希望の星となるべきだ。日本はエジプトを支援し、共に歩んでいく。あらゆるレベルにおける協力を通じて、両国間の絆をさらに強化していきたい。今、世界で起きている過激主義の流れを止めなければならない。「中庸は最善」の哲学を大統領と共有し進めていきたい。
 大統領 (過激組織)「イスラム国」についてはエジプトの治安、安全保障に関わる問題であり、きちっと対応していきたい。

 【経済協力】
 大統領 日本からの投資増加を期待している。3月のエジプト経済開発会議には、日本も参加してほしい。
 首相 3月の会議や今後の投資について、私も働き掛け、協力していきたい。投資が進む上で、治安や法整備などの環境整備が非常に重要だ。大統領のこれまでの努力を評価するし、今後の取り組みに期待したい。(カイロ時事)







安倍晋三首相の中東政策に関する演説要旨 (時事通信)

2015年01月18日 | 中東・アフリカのニュース
安倍首相演説要旨
時事通信 2015/01/17-16:47)

【カイロ時事】安倍晋三首相の中東政策に関する演説要旨は次の通り。
 今回私は、「中庸が最善」というこの地域の先人の方々の英知に注目している。伝統を大切にし、中庸を重んじる点で、日本と中東には、生き方の根本に脈々と通じるものがある。この英知がなぜ今脚光を浴びるべきだと考えるのか。それは、現下の中東地域を取り巻く過激主義の伸長や秩序の動揺に対する危機感からだ。

 中東の安定は、世界、日本にとって平和と繁栄の土台だ。テロや大量破壊兵器を当地で広がるに任せたら、国際社会に与える損失は計り知れない。「国際協調に基づく積極的平和主義」の旗を掲げる日本は、培った経験、知恵、能力を世界の平和と安定のため進んでささげる覚悟だ。

 社会に安定を取り戻し、成長への道筋を確かにできたとき、エジプトをはじめ中東は、潜在力を爆発させるだろう。そこへ向け努力をする皆さまにとり、日本は常に変わらぬ伴走者でありたい。日本政府は、中東全体を視野に入れ、人道支援、インフラ整備など非軍事の分野で、25億ドル相当の支援を新たに実施する。

 エジプトが安定すれば、中東は大きく発展し、繁栄するだろう。ボルグエルアラブ国際空港の拡張を手伝う。電力網整備と合わせ、3億6000万ドルの円借款を提供する。「イスラム国」と戦う周辺各国に、総額で2億ドル程度、支援を約束する。日本は近い将来、パレスチナを国家として承認できる日が来ると信じている。その日が早くなるよう、イスラエル、パレスチナ双方に交渉再開を訴える。

 地域を取り巻く情勢は近代史上、最も大きなチャレンジの一つにさらされている。日本は、あらん限りの知恵をもって、中東に共生・共栄を、協働による和と寛容、中庸をもたらす一助となるよう、努め続けることを約束する。


対中国、米との3カ国連携強化 戦略対話を開催 日印外相 ( 時事通信)

2015年01月18日 | インド・南アジアニュース
対中国、米との3カ国連携強化=戦略対話を開催-日印外相
時事通信 2015/01/17-23:41)


 【ニューデリー時事】インドを訪問中の岸田文雄外相は17日、首都ニューデリーでスワラジ外相と戦略対話を行い、日印に米国を加えた3カ国の安全保障面での連携強化が重要だとの認識で一致した。岸田氏は南アジアで存在感を強める中国を念頭に、米印海上共同訓練への日本の参加を継続する考えを表明した。
 両外相は、日印の外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)創設に向け、次官級協議を早期に開催することで合意。今年は国連発足70年に当たるため、安保理常任理事国の議席拡大などの国連改革で協力することも確認した。 
 これに先立ち岸田氏は講演を行い、「海洋国家である日本とインドはシーレーン(海上交通路)の安全に死活的利益を託している」と指摘するとともに、「日印のパートナーシップが新たな時代をけん引する」と強調した。