有作未庵  烏兎怱怱 有作憂さ話 

有作(うさ)=煩悩の生ずること。
憂さ話=つらさや苦しさを語ってなぐさめ合うこと。
月日の経つのは早いですね。

我慢

2011年12月27日 07時54分05秒 | モブログ
人間が初めて直面する我慢って何かな?

ミルクを与えられるまでの我慢?
濡れたオシメを替えてもらえるまでの我慢?
いや、我慢してないか。泣いて主張するのは我慢じゃないよね。

じゃあ物心ついた頃に言われる「好き嫌い言わずに食べなさい!」に渋々応える事かしら?

私が幼い頃のうちは兼業農家だったから、季節ごとにウンザリした食材があったなあ。

でも食事で「文句言うな!」と言われて一番嫌だったのが“ハモの塩焼き”。
思わず「お父さんだってトリは食べへんやんか!」と怒り泣きしたのをよーく覚えてる。
何しろそれまで大好物だったんだもん。
それなのに、飼っていた和金だか朱いヘラブナだかが松かさ病にかかったのを見たせいで、それっぽい形状を見るとおぞけがするようになっちゃったのだ。

おいしいのに!食べたいのに!ぞわぞわぞわ…っ!涙目で睨めっこしてるところに父の一喝。
プッチーン!

今でもあの形状はダメ。
でも我慢すれば食べられる。
わざわざしないけど。

一切我慢をせずに暮らすなんて有り得ないよね。
できたとしたら、余程とんでもなく恵まれてるって事?…どうなかなあ。

最近我慢ならないのはテレビや新聞にちょくちょく出てるあの顔だ。見るとおぞけより吐き気がする。気持ち悪いだけじゃなく怒りが込み上げる。

私の困った脳みそは嫌な事をこびりつかせてしまう。
嫌だけど慣れというか諦めてる。
だけどあの顔は…勘弁して欲しい。顔と名前を覚えるのは超苦手なのに忘れられそうにない。

はあ…仙人になれたら世俗と離れて嫌な物は見なくて済むし食事も霞で無問題なんだろうけどね。

コメントを投稿