“しなやかに、清々しく”

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首都圏佐渡連合会 産業振興フォーラムが開催された。

2016-02-01 19:36:09 | Weblog

 1月31日(日曜日)午後2時から新潟館ネスパス3階会議室に於いて、首記産業フォーラムが開かれた。出席者数80名余。

 フォーラムの状況を簡単にご紹介します。

 新潟館ネスパスは、どんな建物か知らない方もいるようですので、まず、ご紹介しましよう。

新潟館ネスパスの建物とその入り口。 JR原宿駅から表参道通の左手を真直ぐに歩き、表参道ヒルズを通り過ぎるときれいな公衆トイレがある。その裏手に存する3階建ての建物です。地下鉄表参道駅から原宿駅に向かって歩くと3~4分で三叉路。そのその右手三叉路の入り口にあります。

 この1階店舗が、先日報告した2015年の売上高6億2300万円をあげた売店です。

  フォーラムの状況に戻ります。

  定刻に佐渡連合会の今井郷土連絡委員長が司会を務め、まず坂田会長が挨拶。

 坂田連合会会長の挨拶。

 坂田会長は、今日 基調講演をされる厚生労働省地域医療機能推進機構・理事の藤木則夫さん並びに講演として佐渡市高齢福祉課課長 後藤友二さんの両者を紹介。また、連合会が現在進めている現状 ①佐渡世界遺産登録の推進のために首都圏の会が来る3月1日にエコハガキを販売すること。②佐渡出身の方がスカイツリー近くにビルを所有している佐渡出身の方の好意で、3月に佐渡市と佐渡汽船合同でスカイツリーの中で、佐渡金銀山の世界遺産登録推進展示センターを設けること ③2月28日に連合会の総会が開催され、佐渡出身の葛西敬之さんが特別講演をなさること等を話された。

 次いで、佐渡市地域振興課長の加藤さんが挨拶に立たれ、佐渡市長のお祝いのメッセージを代読。

加藤課長は、市長のお祝いの代読と佐渡市が取り組んでいることの説明を詳細に話された。

 市長は、20回目となるフォーラムの開催を祝うとともに、地方創生についての佐渡市の取り組みについてその施策4項目を説明、協力を呼びかけた。

 また、加藤課長は、地方創生について佐渡市が現在取り組んでいる若者の出会いとして「さど女子ファンクラブ」を設立したこと、新たに設立した「自治体企業パートナーシップ事業」について説明があった。

 ふるさと納税事業は、昨年から返礼品を実行した結果、現時点で5000件、1億1000万円に達していること等について報告、協力を要請。

 予定通りに進み、第1部 藤木さんの基調講演に入った。

 基調講演のタイトルは 「ふくし」は、「つうに、らす、あわせ」を実現すること

藤木さんの基調講演。

 藤木さんは、両津夷の出身。両津高校卒業後京都大学法学部に進学。卒業後旧厚生省に入省の経歴を持つ。入省後は、厚生省一筋。

 藤木さんは、出席者全員にA4カラー版で57ページに及ぶ資料を予め配布。まずびっくり。

 資料に基づいて、まず、前任の東日本震災厚生労働省現地復興対策本部長時に学んだことを紹介。

  被災者支援は、コミュニティ創りが大切であること。その仕掛けが大切なこと、「孤独が一番つらい」とよく耳にしたので、「あなたは一人じゃない」というメッセージが必要であることを痛切に感じた。そして、自分が経験した「新しい時代の支え合い方」について説明された。

 

藤木さんの資料から抜粋。

 本題に入って、まず「人口ピラミッドの推移」を説明。1950年のピラミッド型から2050年のツタンカーメン型に変わっていくことは避けることができない状況であること。高齢社会を迎える私たちの生き方・暮らし方はどうすべきかを論じた。

 自立度の変化パターンについて、全国高齢者20年の追跡調査をグラフで紹介し、縦線を自立~死亡、横線は年齢を表しているものであるが、その表中に「GNP」(11%の方)、「PPK」(70%の方が70代後半から日常生活動作に援助が必要になってくる)、「NNK」(19%の方)という意味不明の記号がかかれていた。その説明が面白い。「GNP」は、「元気で長生きピンピン」、「PPK」は「ピンピンころり」、「NNK」は「ネンネンころり」と名付けているのだそう。 自分は、どれに該当するのだろうと考え、今のところは、GNP? と 勝手に決めたが…。元気でいたいものだがこれからは表のように体力がどんどん落ちてきて、自立できなくなってくるのだろう と思わせる表であった。

 これからの社会保障やくらしを考える 部の説明に入り、高齢社会を迎え、医療の大転換が必要なこと、一人一人は、どうしたらよいかを説諭した。

75歳を過ぎたら「二回目の社会人」となれ と説諭。

① 行政に対してのさりげないコーディネーター(後押しはしても、余計な邪魔をしない)。 

② 「降りていく生き方」が必要  等。

自分は、ちょうど自立性が落ちてくるこの年齢。藤木先生の説諭にこれから先の生き方の指針を与えられたように思った。大変参考になった。

 

しばらく休憩ののち、佐渡市から出席した佐渡市高齢福祉課課長 後藤友二さんの講演が始まった。

先の藤木さんは、資料が整っていたので理解しやすかったが、後藤課長は、資料がなくすべてスライドによる説明であった。

 演題は、「佐渡市における「地域包括ケアシステム」の構築について。

 

後藤課長の講演。

 後藤課長は、まず、自己紹介。赤泊出身とのこと。

 佐渡市の人口現状について説明。 高齢者の世帯の割合が60%余りとなっていること。限界集落と言われる率は、30%弱とのこと。

 地域包括ケアについて説明。地域で暮らせる生活支援が狙いである。

 佐渡市の医療状況については、医師、看護士は不足、歯科医師は新潟県の平均より高く、満たされている。

 高齢化社会の中で、医療機関が国仲に集中していることゆえ、訪問看護もままならないとのこと。

 そこで、診療所間の連携ができないかを検討。考えられたのが「さどひまわりネットワーク」である。

 

 医療センター、介護施設から健診センターまでが加入している。健診センターまで入っているのが佐渡市の特色だそう。

 さどひまわりネットは、複数の健診機関のデータの共有化、介護施設間の連携ができるなどの効果があるとのこと。

 このネット活用のためには、市民参加制度の確立に取り組んでいる。

 地域包括支援の二つ目として「健康が幸せにつながる」との趣旨のもと “健幸さど21計画” を推進している。 

 基本理念。

 郵便局、配達業者等を含めた官民共同で繋がりを持ち、次世代につなげていくよう見直していきたいと述べられた。

 元気高齢者のキーワードとしては、あ(歩く)・は(話す)・は(働く)・あ(遊ぶ)を合言葉として繋がりを広げていきたいとのこと。

 次いで、地域の活力としては、現在地方創生を計画している。

 

4つの基本目標のもと、 創生総合戦略を考えている。特に高齢者に対しては、4番の持続可能な地域を作り、安全・安心を確保していきたいとのこと。

 佐渡の元気な高齢者は ア・ハ・ハ・ア の合言葉のもと、活力持続性を確保していきたいと締めくくった。

 講演はこれで予定通り終了。

 しばらくののち、B1のレストランで懇親会を催した。

 

懇親会情景。 

  懇親会は、講演なさった藤木先生、後藤課長、担当窓口の加藤課長らが出席して意見交換。

 予定の2時間はあっという間に過ぎてしまった。

 和やかな雰囲気。 

 今日の講演は、私にとって身近なことの話だった。 出席者からも大変有意義だったとの声が多かったことを付け加えたい。

  

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