新宿落合・中井地区では、江戸時代から伝統を受け継いだ染めの技術や文化が今なお息づいています。小生が上京した昭和30年代、地区の中心を流れる妙正寺川では、反物の洗いが行われていたことが脳裏に残っています。
10年ほど前からこの伝統文化を街のイベントとして紹介しようと地区の有志が集まって「染の小道」を立ち上げた。毎年2月20日前後には、新宿区並びに新宿観光振興協会等の後援を得て西武新宿線並びに都営地下鉄大江戸線中井駅周辺を染め物で飾るイベントが行われる。
店舗前に張り出されている「染の小道」広告。
弊社社長は、「染の小道」実行委員会の委員としてこのイベントに協力している。
社長の席に掛けてあった半纏。会社に立ち寄ったら弊社の社員もこの半纏を着て営業していた。
今年は、反物を架ける川のギャラリー約300m、商店街をのれんで飾る道のギャラリー109作品と紹介されているが、風が強いため川に架ける反物の一部は、中止したとのこと。
新型コロナウィルスによる肺炎の広がりでイベント開催が心配されていたが、天候に恵まれ、観客はまあまあのようだった。
川のギャラリーや各店舗に飾られている染め物の作品の一部を紹介します。
妙正寺川に架けられた反物。
川脇の小道では、いろんな出店が並んでいた。
落合第2小学校では、「染のがっこう」が開かれていた。
例年、順番待ちの様子だったが、今年はご覧の通り、空席が目立った。
生地にあらかじめ作った模様型を置き、その上を色素を含んだ筆でなぞっていく。
新宿区立落合第五小学では、「2020年百人染め」の作品が展示されているがその会場には行かなかった。
中井駅周辺の各店舗に飾られている作品を観てまわる。
西武新宿線中井駅前の風景。
駅前の出店。
以下、各商店前に飾ってある作品をご紹介します。
チラシには、「染の小道」に加盟している店とそこに飾られている作品名が紹介されている。作品は、109品とのことですが、紹介するのはその一部です。
弊社の店舗前に飾られている作品をまず紹介します。店の内容に合わせて作られたと作者は申していたとのことです。
表題「知らない世界へ」勝野智子先生作。とても素晴らしいものでした。
パンフレットにそれぞれの作品の説明が載っていますのでまず紹介します。
2020年 染の小道のれん作品の数々。
今年の作品は、例年と違って特徴のあるものを捉え、題目にしていたように思います。
なお、林記念館に飾られていた作品もとても良かったので特別紹介します。
作品は、東京友禅研究会中野亜紀子作 「和の風」。
例年天候に恵まれ、多くの人が見学に訪れるのですが、今年は先に述べましたような影響で、会場を廻っていてもやや盛り上がりに欠けたようでした。 昨日の土曜日は今日より多かったとのことですが・・・。
この新宿区落合・中井地区の伝統文化は、いつまでも続けられますよう祈念したいものです。
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