「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

沖縄県那覇市 「 屋良座森 ( やらざもり ) グスク 」

2014-06-26 04:51:41 | グスク ( 城 ) ・ 遺跡



三重グスク ( 手前 ) から対岸の屋良座森グスクを望む








グスクは米軍によって破壊され面影を残していない





屋良座森グスクは、琉球王国の国際港である那覇港入り口を守る南側の砲台であった。
北側には対をなして三重グスクが構えてあり、現在もその痕跡を残している。

屋良座森グスクの造りは、長方形で、石垣の壁は厚く、
四方の壁にはそれぞれ二ヵ所ずつ砲台へ上がる石段があり、
東南の壁にはいくつかの狭間(矢窓)が設けられており、内部は平坦であったとされる。

また、屋良座森グスクは、戦後、那覇港拡張工事のため米軍によって破壊され、
現在は存在しない。

屋良座森グスクは琉球国王の防衛計画のため、
対岸の三重グスクとともに砲台を設置し、海からの外敵に備えた。
1609年に薩摩藩が那覇港から上陸しようとしたが、
二つの砲台の激しい攻撃にあって予定を変更し、
今帰仁間切から上陸して、首里城へ迫ったことからも、
防御価値のきわめて高い砲台であった思われる。


屋良座森グスクへのアクセス
屋良座森グスクへは、現在米軍の那覇軍港の敷地内になっているため、
グスクへは行けないが、対岸の三重グスク付近から見ることが出来る。
駐車は、三重グスクのついでにロワジールホテルの許可を得れば、可能である。



熊本県八代市( 旧・東陽村 ) 「 鍛冶屋自然石橋 」

2014-06-26 04:50:41 | 熊本の石橋



下流側から見た鍛冶屋自然石橋の全景







橋の袂にある説明版






上流側から見た石橋






人は現在も通行できる石橋




所在地 / 熊本県八代市 ( 東陽村 ) 北
架橋 / 明治28年 (1895年)
石工 / 橋本勘五郎
長さ / 約2.0m  径間 / 約1.0m
幅  / 約1.3m  拱矢 / 約1.0m


鍛冶屋自然石橋は、橋本勘五郎が最晩年に到達した境地をあらわしているような
自然石橋である。
この橋は自然石だけを利用して乱れ積みに組んで造った石橋で、
110年以上も前に造られたというが、
幾度の台風や洪水に耐えて今も現役として存在している。

石に一切細工をせず、自然の形を活かして不揃いな自然石を
パズルのように組み合わせた勘五郎の最傑作といえよう。


鍛冶屋自然石橋へのアクセス
鍛冶屋自然石橋へは、石匠館より100mほど上流に歩いたところに位置する。
石匠館は鍛冶屋下橋を参照にして頂きたい。
駐車場は石匠館 を利用出来る。