二階が白蓮が暮らした部屋
柳原白蓮
全面ガラス窓になった庭園側
白蓮の部屋から見える庭園
部屋に掛けられた白蓮直筆の掛け軸
家紋をあしらった床の間の天井
白蓮が暮らした部屋の天井
有田焼きで造られた電灯のソケット
次の間にある天井の仕切り
取っ手のチューリップと今は煤けて黒くなった銀箔があしらわれた襖
内壁の明り取り
食事などを差し入れた階段上の小窓
白蓮の部屋に続く階段
柳原白蓮が暮らした部屋は北棟の二階の角にある。
その部屋に一本の掛け軸が掛かっている。
『 朝化粧 五月となれば京紅の
青き光も なつかしきかな 』
この歌は、白蓮が旧伊藤邸で暮らした時に詠んだ一首で、
五月の光の中で朝化粧した時に、
ハマグリの口紅に、なつかしい京都を飯塚からしのんで詠んだ歌である。
この歌は、大正4年(1915年)発刊の白蓮第一歌集 『 踏絵 』 をはじめ、
その後、『 白蓮自選歌集 』 や 『 流転 』 などに収録された歌で、
白蓮自身がこよなく愛した歌でもある。