庭から見た旧伊藤伝右衛門邸
玄関に入る前に長屋門が待ち構える
長屋門を入ると玄関がある
にょっきりと出た台所の煙突が見える
玄関わきにある応接間
応接間に付けられたステンドグラス
表玄関
玄関の左手にある応接間
玄関右手にある書斎
書斎の奥にある子供室
子供室の縁廊下
外から見た子供室がある南棟
南棟と北棟の間にある繋ぎ棟の空間にある中庭
繋ぎ棟にある茶室
次之間と本座敷
本座敷次之間の電灯に彫られた桜
芭蕉布で造られた襖
幅一畳の広く長い北棟の廊下
北棟の長廊下の船づくりになった天井
主人居間
主人居間の屏風
角部屋になっている東座敷
東座敷から見た庭園
当時としては珍しい水洗便所だった東座敷奥の階段の横にあるトイレ
北棟と西棟の間の空間
北棟から西棟へと続く廊下
西棟の入り口にある食堂
西棟にある洗面所
西棟にある上風呂
西棟にある茶の間
西座敷
西座敷の書院
裏庭や南棟に行くにはこの門を通らねばならない
旧伊藤商店事務所
北棟と繋がっている骨董蔵
伊藤の名前が焼かれた骨董蔵の屋根瓦
『 わが夢の あをばわかばにとけ入りて
かろきこころの朝ぼらけかな 』
白 蓮
「 朝ぼらけ 」 は百人一首でもよく登場するが 「 夜明け前 」 のことである。
『 私の夢が青葉や若葉に溶け込んでいく。
それは私の心が軽くなっていくことの兆し(夜明け)でもある。 』
「 夜の闇から明るい兆しが見え始めた 」 といったところであろう。
夢は夜、青葉・若葉は太陽・昼間の象徴 ( 自分よりも若い恋人であるが ) 、
そして朝ぼらけはそのまま夜明け前、季節で言えば3月ごろと思われる。
そして 「 かろきこころの 」 という部分は、率直に「 浮き浮きする心 」 であり、
「 夢でも逢いたい 」 と思うほど恋に浮かれている状態であったろう。
その反面、現実の世界(夢とは対極の世界)では「心が重い状態である」と思われる。
この短歌を詠んだときの柳原白蓮の心境をよく表しているのではないだろうか。
金銭的に裕福な生活であったが、25歳も年上の伝右衛門との現実的な生活よりも、
空想や想像に心を燃やした7歳年下の彼が恋しく、
逢えない想いがよりいっそう愛おしくさせたのであろう。
「 いつも逢いたい。夢でも逢いたい。 」 そんな気持ちだったと思われる。
「 こころ飯塚にあらず 」 といったところであろう。
※ 以上の解釈は私的に解釈したものなので、鵜呑みまたは参考にしないでいただきたい。
また、柳原白蓮が暮らした部屋がある2階については 「 こちら 」 をご覧下さい。
「 旧伊藤伝右衛門邸 」
所在地 : 福岡県飯塚市幸袋300
開館時間 : 9:30~17:00 ( 入館は16:30まで )
休館日 : 水曜日 ( 祝日の場合は開館 )
入館料 : 大人300円 小中学生100円
電話 : 0948-22-9700
最寄り駅 : 新飯塚駅より徒歩約30分
マイカーの場合は旧伊藤伝右衛門邸から徒歩5分の場所に無料駐車場がある。