海底で寝かせるため珊瑚やフジツボが瓶に付着している
沖縄特有の紅型に巻かれた海底貯蔵酒が入っていた木箱
ANAの機内誌 「 翼の大国 」 で紹介されていた
今日、9月4日は9と4の語呂合わせで 「 ク~スの日 」 となっている。
最初に古酒(ク~ス)を飲んだのは、沖縄の琉球城蝶々園で買った 「 海底貯蔵酒 」 だった。
高額だったが、「 どうせ買うなら 」 と思って木箱に入ったのを買ってみたら、これが正解だった。
あれから泡盛を愛飲するようになり、内地で海底貯蔵酒に近い飲み味を求めて飲むようになったのが、
石垣にある高嶺さんとこの 「 於茂登 ( おもと ) 」 である。
今はあれこれ、その日の気分や料理にに合わせて色いろ飲むが、アルコールの基本は泡盛である。
泡盛の大きな魅力は、年月をかけて熟成させれば素晴らしい古酒に育っていくことで、
沖縄では、甕やビンに入れて熟成させることを「寝かせる」とよく表現するが、
寝かせば寝かすほど香りも甘くなり、口に含んだときの舌触りもまろやかになる。
その風味の芳醇さは、1853年に琉球国を訪れたペリー一行が、
「 まるでフランスのリキュール ( ブランデー ) のようだ 」 と表現したように、
現代でも、世界的に評価されている年代物のウイスキーやブランデーと
肩を並べることがで出来るほどの名酒である。
では、「 泡盛はどれくらい熟成させれば古酒といえるか 」 というと。
現在の規定では3年以上熟成させた泡盛が全量の50%を超えていれば
「 古酒 」 と表記していいことになっている。
蒸留して3年未満の泡盛は 「 一般酒 」 と呼ばれ、
いわゆる日常で手頃に飲める泡盛として幅広く流通している。
つまり、「 古酒 ( ク~ス ) 」 とだけ表記されている泡盛は、
3年以上の古酒と一般酒のブレンドといえる。