音楽にこんがらがって

音楽制作を生業としている加茂啓太郎の日常

bloodthirsty butchersの映画を見て

2011年02月07日 | ロック
彼らを初めてみたのは99年のNHK-FMの番組収録でデビュー間もないナンバーガールを共演に呼んでもらったとき。
あの不遜な向井君が妙に謙虚だったのを覚えている。
その時の印象はパンクをルーツとしながらも、それだけでは捕らえられない不思議なバンドだと思った。

リフも無く、コード感がはっきりしないギター、上手いとは言えないが何か耳に残るボーカル、ルートにあまり行かないような落ち着きのないベースライン、もたっているくらいに思いドラム。

その後、ナンバーガールと彼らが2バンドでツアーをやる事になった。

その時はナンバーガールは飛ぶ取り落とす勢いのバンド。人気は正直彼らを上回っていた。

ただ改めてブッチャーズを見た印象は「これは、かなわない」というものだった。

結成24年。初期にドラムのメンバーチェンジ、元ナンバーガールの田渕ひさ子の加入というわずかなメンバーチェンジのみ。

オリジナルアルバムは12枚。

音楽的なぶれは一切無し。


不器用でも、上手く行かなくても、続ける、前進する。

そのエネルギーは何なのか謎は解けませんが彼らのドキュメンタリー映画「kokorono」が現在公開中です。全てのバンドマンは必見だと思います。

そして吉村秀樹ほどの酒が強い人間は見たことがありません。
荒野ニオケルbloodthirsty butchers(CCCD)
bloodthirsty butchers,hideki yoshimura
EMIミュージック・ジャパン