神戸出身の北浪良佳さんのジャズを聞く。ステージが始まる前、席が彼女のすぐ横だったので言葉を交わす。つながりを求めているような発散するエネルギーを感じ、好感を持つ。歌は劇場的でダイナミック。体がしっかりしていることもあり、存在感がある。最近日本の歌がどのようなジャズになるのかに興味が出てきている。この日は北原白秋・山田耕作の 「この道」 が歌われていた。乾燥したリズムには緊張感があり、彼女の声にどこか搾り出すようなところがあるのだが、この歌でもそれが切なさを感じさせ楽しむことができた。最後の方の歌詞は原作と違うように聞こえたが、自作なのだろうか。疲れから来る錯覚だったのだろうか。
その次に歌われた自作の 「光る道」(?) を聞いていると、何気ない日常の少し奥にあるだろうことに思いを働かせているようで、外からは察することのできない北浪さんの奥にある詩情を感じることができ、今日の発見となった。ピアノは伊藤志宏さん。北浪さんと馴れ合うことなく、最後まで緊張感を保ちながらの演奏。それが歌を引き立てていてよかった。
----------------------------------
この道はいつか来た道
ああ そうだよ
あかしやの花が咲いてる
あの丘はいつか見た丘
ああ そうだよ
ほら 白い時計台だよ
この道はいつか来た道
ああ そうだよ
お母さまと馬車で行ったよ
あの雲もいつか見た雲
ああ そうだよ
山査子(さんざし)の枝も垂れてる
北浪良佳さん、、、存在感有りましたね。
スケールの大きさも感じます。
次回は8/25ですが、微妙でしょうか^^;;