先日読んだマルセル・コンシュさん (84歳) のインタビューで、自らのスタイルを語っていた。その中に、「若い時には仕事に隷属していたが、最近ではその日その日を即興し、詩的に生きている」 というニュアンスの話があった。以下のように言えるだろうか。
"J'improvise mes journées. Je poétise la vie."
この生き方は私が無意識のうちに求めていたことと繋がるようだ。彼の歳になるまで、そんなことを言っていたいものである。
昨晩は、東京に立ち寄ったT氏、M氏と夕食をともにした。最近は仕事の話とは別に、人生の話が加わるようになっている。それぞれ余暇の過ごし方が充実していたり、余暇の使い方を考え始めている様子が伺える。人生の季節がそうさせるのだろうか。それはそれで奥の深い味わいがあるように感じていた。もっと言えば、そちらの方にこそ人生を豊かにするものがあるのかもしれない、などと考えていた。青山二郎ではないが、余技にこそ真の人生があると考えるとまさにこれからが本番ということになる。