幻の原稿料
ワールドフォトプレス社が発行する『世界の腕時計』という雑誌から、フラメンコの単発エッセイの執筆依頼を受け、その高額な原稿料に目が眩んだ私が、密かにそれを引き受けたのが先月のことである。
すぐさま依頼の1600字を書き上げ、先方にメール送信したあと、すっかりそのことを忘れていたのは実にうかつであった。
『世界の腕時計』の編集部から送信された、その校正ゲラのファックスが社員に見つかってしまい、私は事の次第を問い詰められたのだった。
その結果、私の稼いだ原稿料が「社員呑み会経費」として全額没収されることが、その場で決定されたことは実に遺憾である。
尚、私としては、いつものゆるゆるなヤツではなく、私本来の真摯かつ格調高い文章で勝負したことは云うまでもない。
どーせ信じちゃもらえねえと思うので、証拠としてそのエッセイを以下に掲載することにした。
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5月25日発売『世界の腕時計』より
『フラメンコに魅せられて』
小山 雄二
(株式会社パセオ 代表取締役社長)
『ハケンの品格』というテレビドラマが先ごろ人気を博したが、実はその第一回目の放送にわが月刊パセオフラメンコが特別出演している。
ミラクル派遣社員の主人公(篠原涼子さん)はフラメンコの踊り手でもあるという設定で、その彼女が愛読する専門誌がパセオだったというわけだ。
なるほど、パセオ読んでりゃ踊りもうめえはずだよって、いきなり自画自賛かよ、おいおい。
…………(私の名誉のために以下カット)
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