血圧の上が130代、下が80代といえば、
健全者なら申し分ない状態ですが、透析患者が
こんな数値で行くと、ナースの顔色が曇ります。
透析から透析までの48時間乃至72時間の間
に溜め込んだ水分量を、血液を洗う方式で除水
するのが透析ですから、透析の時間経過と共に
総血液量が減っていく。
心臓にしてみれば、より大きな力でポンプの力
を発揮していたものが、大きな力を必要としな
くなり、それじゃと血圧が下がる道理。
ボクの場合、終了1時間前で、だいたい120
を下廻って116とか118となります。
ボク自身は何も感じないから、特段の手当ては
必要ないと思うんですが、ナースが心配するか
ら、コンクライトという薬剤を注射する。なに
注射たって、透析のチューブに針を刺すから、
こっちは痛くもなんともない。このクスリの
実態はナトリウムで、これを打つと血圧が上昇
します。塩分取りすぎが血圧上昇の原因とよく
言われるが、あれは塩分の中のナトリウムが、
血圧を上げる。
このナトリウムは30分ぐらいで体外に出て
しまうから、30分以内なら有効な措置。
30分を経過して、血圧が下がると、生理食塩
水を入れるしかない。せっかく除水したのに、
わざわざ水を入れるのは嫌なもんです。
血圧が急激に下がって60代まで落ちたら、
失神寸前となります。透析って結構怖い治療
なんです。
パパゲーノ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます