作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 歴史エッセイ (68) 織田信忠(再び) 】

2007-06-13 11:50:00 | 05 歴史エッセイ


妙覚寺にいた信忠は、本能寺の変を知り、父を救援に向かわんとしたが、炎上を見て間に合わずと悟り、そこで自らも死を覚悟したのだが、いやしくも織田家の総領としては軽挙であったと言わざるを得ない。大阪に逃れ信孝・丹羽長秀と合流するのがベストと思えるが、安土城に逃れる手もあったと思う。当時ここには戦さ上手で知られた蒲生賢秀・
氏郷父子が居り、天下の名城に篭もれば、織田の家臣たちが次々と駆けつけたはず。信長次男ではあるが、阿呆で知られた北畠信雄が、こともあろうに火をつけて燃やしてしまったのだが、そんな出来事も防ぐことが出来たわけ。

なんとしても、生き延びねばならぬ立場を放棄した信忠の
振る舞いが悔やまれる。信忠に信長の発想力が引き継がれていたとの前提ではあるが、織田政権が長期にわたって
いたら、産業革命も電力の利用も、世界のどこにも先駆けて日本がそれを為したとして不思議ではない。

日本史における最大の痛恨事であった。

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