作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 透析生活10年目 (18) 】

2007-02-17 11:03:55 | 09 透析生活15年目


今の透析クリニックに移ってかれこれ4年に
なります。会社のトナリにある総合病院から、
わざわざ代わったのは、総合病院の経営が怪
しくなり、実質銀行管理下におかれ、腕利き
の医療スタッフがごっそりと辞めたからです。

三宮にある今のクリニック、当初は30名程
の患者数だったから、そりゃ好い気分でした。
他の透析場所が嫌がる、手間の掛かる患者も
みんな積極的に受け入れるから、今では患者
数が100名を超えた。古い患者の中には、
雰囲気の変化を嫌がり、他に移る者も出て来
ていますが、院長は意にも介せず患者を受け
入れる。

車椅子の患者なんか居なかったのに、今では
やたらと車椅子が目立つようになった。それ
だけナース達の仕事量が増える。患者が3倍
になったんだから、スタッフも増員しなきゃ
ならんのに、なかなか応募者が来ないそうで
実に気の毒なくらいに働いています。

1ヶ月ぶりぐらいに、終盤に血圧が下がり過ぎ
てナトリウム剤を入れた。後5分で意識が消え
かけたから、そこで透析を止めて早め回収して
もらった。ゲンキンなもので、機械を止めた
途端に意識が普通になりました。

ここは設備にもカネを掛けているんだが、ボク
には一つだけ不満がある。

それは機械に付いている血圧計で、ヤツは完全
に狂っている。ボクは普段から血圧に気を配っ
ているから、おおよその数値は分かる。なのに
この機械付属の血圧計は、開始前の測定でいき
なり160だの170だのとヌカスのだ。精神
的には遥かに緊張する整形外科で、130台な
のに、慣れた透析で160~170はあり得な
い。だから水銀で計り直してもらう。それ見ろ、
137だ。

終わるまで後1時間半ぐらいから、出来悪測定器
がまたも狂った数字を出す。100台にまで落ち
たとナースが言うから、ボクはクビを振る。こん
なインチキ信用しない。そこで水銀で計り直すと
128~130は有る。

この透析機械は高価だそうだが、こんな出鱈目な
数字しか出せないデジタル血圧計をつけて、その
分値を上げているんだろう。先生がよう言わんの
やったら、患者の立場で言ってやるからメーカー
の人間連れて来いと何度も言うのだが、相手が怖
がって来ないらしい。だからこのブログで書いて
いるわけです。

血圧がホントに高くなったら分かります。クビの
ウシロの部分に軽い痛みが出たり、心臓に微妙な
感覚が現れる。ブログを打つと眼に来ます。血圧
の下の方が70台から90~100台に上がる。

この9月で丸10年が来る。導入時、2年も持つ
かなと思っていた。10年も持つなんて思えなか
った。自分で立てた余命の最終局面に来た感じが
します。



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