作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 三宮神社の位置(歴史エッセイ104) 】

2011-07-19 15:12:12 | 05 歴史エッセイ

神戸は六甲山を背景に東西に長く展開する市街である。

JRの駅名の中には、国鉄が神戸まで伸びた当時から
神戸駅があるが、
戦後は東の三宮駅が神戸市の表玄関の
ようになり、神戸駅はやや西に寄り過ぎて寂れた感じ。


三宮というからには、お宮さん、すなわち神社があるはず
だと思っていたのだが、
なんと神戸大丸の東玄関と辻を
はさんで向かい合う場所にある、小さな祠が
三宮神社で
あった。神戸には三宮の他に一宮から八宮まで八社が
揃っていることも
知った。

三宮神社の境内に、河原霊社というこれも小さな祠がある。
源平の合戦で平家側が生田の森に木戸を構えて源氏勢を
迎え撃つ。

源氏勢の中に、武蔵の国の住人、河原太郎高直、次郎盛直
という兄弟が居て、
先陣の名乗りを上げて木戸に攻めかかっ
たが部下も持たぬ悲しさで、兄弟ともにあえなく討ち死にを
遂げる。

両人の霊を慰めようと、頼朝が祠を建てたが、戦災などで
場所を転々とし、
今は三宮神社の境内の中に居場所を
得ているものらしい。


この兄弟は、いわゆる武蔵七党の一つ、私市党に所属する
武士であった。

義経の手勢の中に居たとも言うが、義経は別働隊を率いて、
はるか西方の
須磨一の谷で、歴史に名を残す逆落としの
奇襲
に成功し源平の勝敗を決めてしまう。

兄弟は
範頼が率いる大手勢の中に居たのであろう。

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