原題 DAS LEBEN DER ANDEREN
(あちら側の人々の生活)
監督 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
脚本 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
撮影 ハーゲン・ボグダンスキー
音楽 ガブリエル・ヤレド
出演 ウルリッヒ・ミューエ マルティナ・ゲデック
セバスチャン・コッホ
誰に薦められたわけでもない。
ここにきて 映画館で映画を見る機会が多くなり余りDVDを借りなくなった。
久々にレンタルショップに行き 新作をチェックしていたら、どうも気になるパッケージが目に入る。
借りて!借りて!と写真の俳優が訴えているような気がして、思わず手にした映画。
いや~ それにしても面白かった。借りてよかった。
う~ん「人間 この劇的なるもの」という言葉をかみしめたくなる様なまさにドラマチックな映画だった。
この曲を本気で聴いた者は悪人になれない・・
レーニンがベートーヴェンの曲の事を言ったという事を劇中で引用しているのがこの言葉。ベートーヴェンの曲で有名なものは感情的に高揚感があおられるものが多いけれど、ベートーヴェン自身は音楽を愛しそこに生涯をつぎ込んできた、いわば彼の分身みたいな音楽たち。そんな曲を真剣に受け止めれば悪い事は出来ない。
と言うわけで シリアス映画だけど 時々笑えて、ナチスドイツのように小難しい映画でもなくかといって軽々しくもなく、「カツーン」と来た映画だった。
<スートリー>
東西ドイツがベルリンの壁で隔てられた頃のお話。
東ドイツではシュタージ(国家保安官)が絶大な権力をもっていて国民を統制、統括していた。それはまるでナチスドイツのゲシュタボのように、スパイや密告などの卑劣な手段を使って反体制的な動きや行動を封じ込めていた。
物語の主人公はそのシュタージの忠実にして有能なエリート。眼光鋭く喜怒哀楽を顔に出さず一目見てただ者ではないと見抜けるような中年男。
ある日彼は一組の男女の私生活を監視するようにとの命令を受ける。才気溢れる劇作家と美しい女優のカップルだ。彼は早速二人の住むアパートの屋根裏部屋に盗聴機器を備え付け24時間態勢で盗聴を始める。
その日から その日から喜怒哀楽のない顔の彼の心の中で何かがめらめらと崩れていく。
いつの日か彼は盗聴器の向こうのカップルに心のうちで次第次第に強く引き付けられていくのだった。
盗聴しながら 彼がその気になりイスに座ってものにすがるような態度でうっとりしているところや、カップルの絡み合いのシーンで、盗聴室で悶えてる場面など笑えてしまった。
やがて このカップルは逮捕されるのだが・・・・(女優が太めなのも高感度)
思い起こせば ベルリンの壁崩壊の時、また長くなりそうな予感。読むのが大儀な方は飛ばしてくださいね。
日本はバブルの真っ最中。
私の過去の日記を出してみた。(1990 10・4日)
ついにドイツが統一された。私が生きている間にこのような出来事に出会えるなんて、どういったらいいんだろう。
10月3日の午前零時を期してブランデンブルグ門の前に集まった100万の人達が集まって涙ぐんでいる。旧東ドイツの記念式典で演奏されたのがベートーベンの第九だったのもいい。髪振り乱して指揮している指揮者の万感胸に迫るものを感じる。映画の1シーンを見ているよう。
昨年11月ベルリンの壁は壊された時も感動したが、今回はやはり本当だったんだとの思いが強い。
ドイツ統一のニュースのその影に隠れてエジプトのムバラク大統領と海部総理の会談のニュースがあったが、いやはやなんとも援助する方よりお金をもらう立場の方がよほど貫禄あるんだよね。情けない。(私の日記からでした。)
さて話はそれたが この映画はそういう意味でもお奨めです。
★★★★半です。0.5マイナスは映画館ではないから。
ジンちゃん見ますか?いつでも言ってくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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晴れ 時々曇り 午後から雷 32℃
(あちら側の人々の生活)
監督 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
脚本 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
撮影 ハーゲン・ボグダンスキー
音楽 ガブリエル・ヤレド
出演 ウルリッヒ・ミューエ マルティナ・ゲデック
セバスチャン・コッホ
誰に薦められたわけでもない。
ここにきて 映画館で映画を見る機会が多くなり余りDVDを借りなくなった。
久々にレンタルショップに行き 新作をチェックしていたら、どうも気になるパッケージが目に入る。
借りて!借りて!と写真の俳優が訴えているような気がして、思わず手にした映画。
いや~ それにしても面白かった。借りてよかった。
う~ん「人間 この劇的なるもの」という言葉をかみしめたくなる様なまさにドラマチックな映画だった。
この曲を本気で聴いた者は悪人になれない・・
レーニンがベートーヴェンの曲の事を言ったという事を劇中で引用しているのがこの言葉。ベートーヴェンの曲で有名なものは感情的に高揚感があおられるものが多いけれど、ベートーヴェン自身は音楽を愛しそこに生涯をつぎ込んできた、いわば彼の分身みたいな音楽たち。そんな曲を真剣に受け止めれば悪い事は出来ない。
と言うわけで シリアス映画だけど 時々笑えて、ナチスドイツのように小難しい映画でもなくかといって軽々しくもなく、「カツーン」と来た映画だった。
<スートリー>
東西ドイツがベルリンの壁で隔てられた頃のお話。
東ドイツではシュタージ(国家保安官)が絶大な権力をもっていて国民を統制、統括していた。それはまるでナチスドイツのゲシュタボのように、スパイや密告などの卑劣な手段を使って反体制的な動きや行動を封じ込めていた。
物語の主人公はそのシュタージの忠実にして有能なエリート。眼光鋭く喜怒哀楽を顔に出さず一目見てただ者ではないと見抜けるような中年男。
ある日彼は一組の男女の私生活を監視するようにとの命令を受ける。才気溢れる劇作家と美しい女優のカップルだ。彼は早速二人の住むアパートの屋根裏部屋に盗聴機器を備え付け24時間態勢で盗聴を始める。
その日から その日から喜怒哀楽のない顔の彼の心の中で何かがめらめらと崩れていく。
いつの日か彼は盗聴器の向こうのカップルに心のうちで次第次第に強く引き付けられていくのだった。
盗聴しながら 彼がその気になりイスに座ってものにすがるような態度でうっとりしているところや、カップルの絡み合いのシーンで、盗聴室で悶えてる場面など笑えてしまった。
やがて このカップルは逮捕されるのだが・・・・(女優が太めなのも高感度)
思い起こせば ベルリンの壁崩壊の時、また長くなりそうな予感。読むのが大儀な方は飛ばしてくださいね。
日本はバブルの真っ最中。
私の過去の日記を出してみた。(1990 10・4日)
ついにドイツが統一された。私が生きている間にこのような出来事に出会えるなんて、どういったらいいんだろう。
10月3日の午前零時を期してブランデンブルグ門の前に集まった100万の人達が集まって涙ぐんでいる。旧東ドイツの記念式典で演奏されたのがベートーベンの第九だったのもいい。髪振り乱して指揮している指揮者の万感胸に迫るものを感じる。映画の1シーンを見ているよう。
昨年11月ベルリンの壁は壊された時も感動したが、今回はやはり本当だったんだとの思いが強い。
ドイツ統一のニュースのその影に隠れてエジプトのムバラク大統領と海部総理の会談のニュースがあったが、いやはやなんとも援助する方よりお金をもらう立場の方がよほど貫禄あるんだよね。情けない。(私の日記からでした。)
さて話はそれたが この映画はそういう意味でもお奨めです。
★★★★半です。0.5マイナスは映画館ではないから。
ジンちゃん見ますか?いつでも言ってくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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晴れ 時々曇り 午後から雷 32℃
なんか面白そう。
お盆前に見さしていただきます。
是非見てくださいね。