「誇」-URAWA REDS-
共に…
 



また雨か…
都合が合うと悪天候。
近いのに、窓外を眺め迷ってしまう。

まさかの敗戦を喫した高槻戦。
新しいことにチャレンジ中の浦和。
若くて才能のある選手を有するチーム。
楽しくて可能性を感じられて、さらに勝つことが出来たなら。

GK池田
DF土橋・高畑・矢野・齊藤
MF岸川・猶本・庭田・柴田
FW吉良・後藤
リザーブ山郷・堂園・藤田・加藤・荒川
池田が先発、左SBに齊藤。
「来年、どうするんだろうね」
ヤナギがいない、山郷さんもベンチ。
中堅と言われる世代がごっそり抜け、
様変わりした浦和。
さらにそれが加速してしまうのか。

「いい位置だね」
「GK、ポジションあれでいいのかな?」
FK、キッカーは庭田。
放物線を描くボールがネットに吸い込まれる。
5分、浦和先制1-0。
「女の子だとあれが入るんだよね」
綺麗に決まったゴール、幸先のいいスタート。
優勝を逃すどころか、3位すら危うい今年の浦和。
「勝って自信を取り戻せたらな」

「ヤバい」
「どう!?入ったんじゃ…」
ゴール前の混戦、池田がボールにしがみ付く。
「入ってたような気が…」
副審はノーゴールのような仕草。
「いいの?入ってなかったんだ…」
「あれ?」
主審はゴールを宣言。
「何それ、というか、やっぱり入ってたのね」
9分、ベレーザ同点1-1。

「4-1-4-1なんだね」
4バックの前に岸川、
その前に左から後藤、庭田、猶本、柴田、
1トップが吉良。
「ちょっと前は3トップ気味じゃなかったっけ?」
面白いように縦にパスが入る。
「サイドに振らないよね、まったく」
短いパスを繋ぐ、キラーパスを狙う。
“やり方”がはっきりしている浦和。

攻め込まれても落ち着いているベレーザ。
「上手いんだよね、昔っから」
前を向いた時の迫力も相変わらず。
「慌てるなよ、頑張れ」
高畑、岸川が身体を張る。
「ボールの神様はウチの味方してくれてるみたいだから」
ルーズボールや競り合った後は、ウチに有利な方に転がってくれている。

前半終了、浦和1-1ベレーザ。

「猶本、良く見えてるよね」
広い視野、簡単に捌く技術力、巧い。
「サッカー脳ってやつ?」
吉良のトリッキーな動きに心が躍る。
「やっぱりいい選手なんだね」
前に向かう柴田、相手のファールを誘う。

55分、吉良が決める。
「いいゴールだったねー」
やっと吉良が決めた、浦和勝ち越し2-1。
「ベレーザ、少し落ちてるのかな」
INACリードとの情報が入る。

自分たちのサッカーを奏でる。
65分、庭田out藤田in。
「切り替えていくのかな、少しずつ若手に」
CK、キッカーは後藤。
「バテてる感じだけど、大丈夫かな」
強く速いボールが入る、GKが弾く、零れ球に反応。
72分、浦和追加点3-1。
「誰?矢野!?」
ベレーザに勝てる、
鍔迫り合いを続けて来た相手に勝てる。
「勢いに乗ってる、まだ取れるよ」
78分、吉良out加藤in。
90分、後藤out荒川in。
「大丈夫でしょ、もう」

試合終了、浦和3-1ベレーザ。
気持ちのいい勝利。
僕らのホームで、ちょっと寒い駒場で勝利。
厳しい順位に甘んじている今期。
この可能性を信じていいのかな。


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