録画しておいたNHK紅白を見直してみる。
慌てた様子で始まった後半の部は、初出場NIZIUの出番から。
マイクトラブルのため歌い出し冒頭いなかったマユカが、歌の途中で事もなげにフレームインして現れた。
見事な臨機応変のカメラワークだった。
9人の衣装をよく見てみると、一人一人の体型に合わせて微妙に違っている。
同じデザインの靴でもヒールの高さがそれぞれ異なっている。
全体のバランスを考えてのことだろう。
エンターテイメントって、そういうことなのだ。
歌の最後の決めポーズは、9人が前後の隊列に分かれてコンパクトにまとまっている。
よくみるとどうだろう。
前後の隊列とも画面左手から右手に向かって、頭の高さが低くなっている。
これはもちろん偶然ではなく、意識的に揃えているはずだ。
振付けの細部にまでこだわり、陰ながら鏡の前で何度も繰り返し稽古に励んでいるのだろう。
努力の一端を垣間見た気がした。