アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

クマムシよりもミドリムシ…

2015年02月25日 | Weblog
 ミドリムシが話題になっています。枯れ木にぶら下がって風に揺れているあれかって?あ、あれは、ミノムシ!名前は似てなくもないがぁだいぶ違います。だけどぉ、ミノムシ…見かけなくなりました…。で、ミドリムシの台頭が著しい。

 世界で初めてミドリムシの大量培養に成功したベンチャー企業「ユーグレナ」。そりゃあ、話題になりますよ。常人の発想で、微生物から世界の栄養問題を解決しようなんて考えない。先ごろは第1回日本ベンチャー大賞の内閣総理大臣賞を受賞しました。

 ミドリムシ…50年前に高校の生物で習いました。それで、「生物部」に入部したんですがね。「柔道部」じゃなかったのかって?生物部は、数か月で辞めました。「ツメ」から「醤油」を造る実験ばかりだったから。当時は、「ツメに垢を溜めている人」は珍しくなかった。そういう人からもツメをいただくわけで…そういうツメから造った醤油は飲みたくなかった。結局、ミドリムシは数回見ただけ。

 生物部の経験は、大学での実験心理学研究会に役立ちました。特にラット、マウス、ウサギなどの実験用動物の飼育で…。柔道は、社会人になってからもずっと練習してきました。

 閑話休題。ミドリムシは、5億年以上前の原始の地球で誕生した人類の大先輩。発見されたのは、1660年代。ミドリムシは、学名が「ユーグレナ」。だから、「ミドリムシが地球を救う」という企業名が、「ユーグレナ」。なんでも、ラテン語で、「美しい眼」という意味なのだそう。ミドリムシに眼はないと思うが…。

 さて、小学校の卒業生向けの講話では、「食料もエネルギーも乏しい国日本で、君たちはどう考えどう行動するか?!」というテーマで話します。
 地球人口が72億人を超えた現在、一日の餓死者が5万人という実態も話しています。日本で(消費期限切れなどで)捨てられる食料が、1日に3000万食という話もします。

 さて、豊富な栄養素を持つミドリムシの大量培養に成功…発展途上国などで微量栄養素の不足に苦しんでいる人々に向けた食料援助ができる。つまり、餓死者を減らせられる。食料自給率40%の日本も、ミドリムシを食べると、食料自給率100%も夢ではない…?
 100%にはならないから、しばらくは、食料自給率40%でいいんじゃないかなあ。そうしたいです。実は、そうしなければ、話が次に続いていかない。
 「君たちは、国際交流の草の根大使となり、世界平和に貢献することにより、日本に安定した食料、エネルギーをもたらすことになるのです」と、続けたい。
 それにしてもミドリムシなかなかやる!ユーグレナによりますと…
 ○ 植物の性質を持つことで、光合成によって成長していくので太陽光と水、二酸化炭素で育つことができる。高濃度の二酸化炭素の中という過酷な環境下でも成長していける。
 ○ 栄養素の生産効率は、稲の約十数倍。人間が生きていくために必要な栄養素の大半を、ミドリムシは含んでいる
 ○ 植物、藻類などから作り出すバイオ燃料をつくることもできるです。ジェット燃料に適していることが分かっている。

 本当に地球がミドリムシに救われるかも知れません。
 100%自給できるご飯に、ミドリムシをたっぷり載せて食べる毎日…餓死よりどれだけ幸せなことか!ミドリムシ酒、ミドリムシの塩辛…晩酌が楽しみです。