とっても面白い医療サスペンスです。
全く自殺の意志がないのに、電車に飛び込もうとしてしまう会社員と、
彼の担当医である精神科医。
それぞれの心の奥にある悩みや秘密が、重なり合う時。。。
精神科医は、ある衝動に駆られてしまう。
自分では気づかない悪意と、人間の生に対する欲望と執着。。。
果たして、彼らの心の闘いの結末は。。。。
この精神科医の「自殺脳」の仮説によれば、
人間の脳には、もともと自殺衝動を起こす機能が備わっているのではないか。。。
そして、それは、人類と言う種の保存のために必要不可欠なものではないのか。。。
ということ。
でも、自分は正常で、死にたくもないのに、
心とは別に、体が電車に向かって走り出したら。。。
すっごい怖い。。。だろうな。。。
脳の不思議と、人間の生命力の素晴らしさを感じる物語でした。
いっき読み、間違いなしです!
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