もんく [とある港街の住人]

「やる気出せ!」それで何が得られたか

仕事に対する若者の意識~求めているのは、活力源~ なんで屋カード工房を読ませていただいて書いています。


元気が無い->元気出しなさい。
やる気が無い->やる気出しなさい。
やりたい事が見つからない->探しなさい。
これ普通です。誰も否定しないんです。悪いことじゃないから。

こう言うのってずっとやって来た、日本社会では。
本屋さんに行って見るとわかります。管理者さんが部下にやる気を出させる方法とか、自己啓発的にやる気を出す方法なんてのが山ほどある。

こう言うのはポジティブに捉えられる事だから受け入れられ易い。



でもちゃんとみてみればネガティブな発想じゃないかって思える。
意味分かる?

だって、「元気無い」「やる気無い」「やりたい事無い」ってのが「ダメ」って事でしょう。ダメだから変えなさいって。「今あなたはダメなんだよ」って言ってるんだから。



現在よく問題にされるのがニートとかフリーターの問題。
どうしてそれが「問題」なのか?それは年金や保険や人材確保なんて事に影響を与えるから。つまり「経済の問題」だから。

このままじゃ日本の経済力が維持できない。それができないって事は「ほとんどの資源を外国から買ってそれを加工して輸出する事で外国からお金を貰っている」このやり方が維持できない。日本にとっては死活問題。

簡単に言うと、今までやってきた方法を若者がやってくれないとお金に困るって事。つまり、やっぱり「お金」を気にしてる。一見まともに見えるけど、現状維持したいって大人の考え方だ。



だから、それができない人はダメだよって言ってる。
でも普通にしてて「できない人」って実は本当はたくさんいる。
「元気出せ」って言葉は他人を励ましているんじゃなくて、実は「今のアンタはダメだよ」ってメッセージだ。「ダメ」メッセージをたくさんバラ撒いて普通の人を「ダメ」催眠術にかけてきた。つまりダメ人間をたくさん作ってきた。

人に優しい考え方とは言えないんじゃないかな。


一方で大人達はそんなやり方に間違いがあったと、実は気付いている。
青色LEDを発明した中村氏は今までの労働者の働かせ方を「滅私奉公」だと言った。
やる気を出して、自分を捨てて働いた。少しのお金とささやかな安定した暮らしが確保できた。

そんな程度のやる気で何が得られたか。
こんな事を言う人もいる。
世界が100人の村だったら~ 日本人は幸せか不幸か ~


どうして、皆がみんなと自分にもっと優しくできないんだろうって思う。
若者に限らずかなり多くの人が嫌な事をやっている。それで「やる気出せ」「元気出せ」って言われてる。そんなのじゃなくて、もっと他の働き方って無いのかなって考えないだろうか。

そう言う大人を見ている若者に元気が無い、活力が無い、ニートやフリーターが増えたってのも当然。だからこそ大人は彼らに言ってやるべきじゃないのかな。「君たちの力を発揮し易いやり方で働いて良いよ」って。

さらに「君たちのすべき仕事は、大人の言う事を聞く事でも今までのやり方に慣れて覚える事じゃなくて、それを壊して、そしてもっと良いやり方を作り出す事だよ。与えられた課題に答えを出すだけが仕事じゃないぞ」って言うべきじゃないのか。


最後に、若者にはこのリンクを書いて置こう。
人生の最善の戦略は、夢を描く事、好きな事をし続ける事だって書いてあります。
スティーブ・ジョブスのスピーチ - PLANet blog




資料(上の内容と直接関係無い内容含む)
スウェーデンの難民は、いま幸せか 1995年度 月例レポート 平島廣志/松下政経塾第15期生
統計情報。
なぜあなたは不幸なのか
上の統計情報と一致しない部分もある資料。
幸福の生産性
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日本脱出」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事