地球に夢中研究所

肺ガンIV期。自身のガンを治しつつ、世界の人々の健康への貢献を目指す、「地球に夢中研究所」代表 太田和廣の日記。

書評、角田光代「空中庭園」

2010-01-23 16:02:09 | 文化
風貌から賢そうな人やな、多分この人の小説は好みやないな、て思い込んで敬遠してたけど、読んでみると、やはり賢い人で、でもべらぼうに面白い
これは家族の物語
何処にでもいそうで、でも少しずれてる

アダルトチルドレン
親から子への負の連鎖

そのへんがテーマなんだろうけど、もろそれじゃなくって、微妙だけど普通の家族の領域、俺たちだって全く別の世界じゃないよな、てなさじ加減がすごい
だからドキドキする

ここまでが読んだ直後の感想
その後黒川伊保子さんの「ラブブレイン」を読んで気づいた
これは男性脳と女性脳のずれの物語でもあったんだ
角田光代、とことん賢い人だ
ラブブレインと合わせて読まれたし
親から子への負の連鎖についてはスーザン・フォワード「毒になる親」が参考になる