先日の土曜日。
秋刀魚を買ってきました。
スーパーの鮮魚コーナーで、
おばちゃんが「やすいよ~っ!」と声を上げている。
値段は1尾68円。
やや小振りだが、確かに安い。
嘴も黄色い。
おばちゃんに、「これ、捌いてもらえる?」
と聞くと、
「大丈夫だよ。いくついる?」
と聞きかえされたので、
「6尾ちょうだい。頭とわたを取って。」
と頼んだ。
この時点では、「サンマの甘露煮」を作るつもりでいた。
あれやこれやと買い進み、お総菜のコーナーに行くと、
秋刀魚を揚げたものを売っている。
それを見たら、無性に「秋刀魚の燻製」を作りたくなった。
急いで鮮魚コーナーに戻ると、先ほどのおばちゃんがいない。
が、秋刀魚自体は、発泡スチロールの箱に入って置いてある。
「今度は開いてでもらおう…。」
などと考えながら秋刀魚を選んでいると、
値札に目が留まった。
「1尾78円」
わずか10分15分の間に、値上がりをしている。
「値切ろう…。」と思ったが、
交渉をする相手がいない。
仕方がないので、自分で調理場へ持って行き、
調理担当の親父さんに、
「さっきはどうも。」
「今度のは、頭残して、背開きにして。」
と告げた。
しばらく待って、綺麗にパックされた表面には、
「1尾68円」の文字が踊る値札が貼られていた。。
土曜日は、夕方から忘年会があった。
遅くまで飲み過ぎ、日曜日は昼過ぎまで寝てた。
そのせいで、秋刀魚の始末が遅れてしまった。
不完全ながらも、夕食に間に合うように甘露煮を作り、
燻製用の秋刀魚を仕込むのが精一杯。
甘露煮は、この後もう少し汁気を飛ばして、
月曜日の朝ご飯のおかずになり、
燻製用は、月曜日の朝に、ようやく風乾に入った。
つづく。