一昨日「就職祝い」をやった女性。
結句緊張していた。
いままでは「御社」と呼んでいたものを「弊社」と呼ぶようになるんだしね。
月曜日から出勤するらしいが、彼女が配属される部署には、過去に勤めていた会社関係の知り合いが、最低でも5人、それも上の方から5人、いる。
新しい会社に勤めるには、これ以上に良い出だしというのもそうそうないだろう。
それよりも自分が気になったのは、「頑張る」という言葉をを連発していたこと。
「頑張ると」いう語を辞書で引くと、
○あることをなしとげようと、困難に耐えて努力する。
という意味もあるが。
○自分の意見を強く押し通す。我を張る。
○ある場所を占めて、動こうとしない。
という意味もある。
なので、
「ときにはねじり鉢巻をして、徹夜で頑張るってこともあるだろう。」
「けど、それを四六時中やり続けることは、体力的にもメンタル面でもできない。」
「あんまり頑張りすぎると『嵐の中の小枝』のように、心も体も折れちゃったりするんじゃないかな?」
「それよりも『柳の木』のように、どんな風が吹いても受け流すくらいで良いんじゃない?」
「風がやんだときに戻ってくる自分なりのスタンス、定位置みたいなものさえしっかり保っていれば、それでいいんじゃない?」
「もっと、力を抜いた方が良いよ。」
と、就職祝いらしからぬ事を言ってみた。
2年も経てば5人の上司達は「総とっかえ」になっているだろう。
そのときまでに「定位置」を決めておかないとね。
いままでに中途採用の成功例は聞かないから、かなり楽しみである。