温泉クンの旅日記

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わたしの京都旅

2022-05-01 | 京都点描
  <わたしの京都旅>

 白状すると、京都が大好きである。いや、京都の熱烈な“隠れファン”といったほうがいいかもしれない。
 驚くほどの回数、京都に旅しているが、いままで記事にしたことは殆どない。そろそろ解禁してもいいかなと思う。

(あれれ、ツインの部屋にグレードアップしてくれたンだ!)

 

 素直に嬉しいし、テンションも上がる。フロントでは、特になにも恩着せがましいことを言ってなかったのがとても奥ゆかしい。
 ついでにバストイレを確認すると、ガラスドアで区切られたセパレートタイプに格上げされている。

 

 

 わたしが予約したのは安い素泊まり五千円ぽっきりクラスの、喫煙シングルであったのだ。ホテルは四条駅からわずか徒歩二分という、かなり便利な立地のところである。コロナ禍前、京都旅の宿は案外近場である滋賀県を利用していたのだ。このホテル、数カ月前にも利用していて今回が二度目なので、グレードアップしてくれたのはそのせいかもしれない。

 

 コロナ禍で観光業界は大打撃を受けた。国際的観光都市である京都もその例外ではなく、外人観光客がバッタリ絶え、国内旅行客も激減した。そのせいでホテル客室の需要と供給が逆転、たぶん一過性でいつまでかはわからぬにせよ当面は手ごろな料金で泊まれるようである。

 

 京都旅は、手ごろな料金で予約がとりにくい宿泊代、馬鹿にならない寺社の拝観料、観光地値段の飲食費と、ジツに金がかかる。
(やや、朝にはン万円あったのに一枚少ないぞ!)

 

 寺社によって境内は無料というところでも、たいてい方丈やら庭園やらでは必ずとられるのだ。それも平均額は日帰り温泉入浴料なみの五百円。カップルなら二倍の千円、家族連れなら二千円がとこの出費が積み重なっていく。境内、方丈、庭園、いずれも料金が発生するならその三倍ということになるのである。
 こうして、財布のなかに確かにあった五千円札や一万円札が、寺社の拝観料で魔法のように消えてしまう。

 京都では観光目的がメインなので、勢い昼食は観光地でとらざるを得ない。
 独り旅で金回りのよくないわたしである。もちろん、これが京都最後の旅でないので、夕食と朝食で路銀の節約を図るしかない。

 京都の夕食に、コンビニ弁当ではいかにも侘びしい。
 たとえばデパートの弁当なら、ホテルから近い四条通りには大丸や高島屋もあるのだ。
 ある日、買い求めた「近江牛弁当」は、ちょっと贅沢なようだがなにサービス価格なのである。

 

 外からガラス窓越しにテーブルの上に灰皿をみつけて飛び込んだ、喫茶店での朝食代わりのモーニングセットもいい。



 

 創業1976年、京都・高木珈琲は自家焙煎コーヒーで知られる京都でなければ老舗といっていい喫茶店であるが、煙草が吸えるとはありがたい。

 

 

 わたしはトーストにしたが、パンケーキのモーニングセットもあって、これが男性客にも意外と人気があるのに驚いた。

「志津屋のパンで一食賄う」という手もあるが、それは稿を改めてということで。


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