おんにょの真空管オーディオ

趣味などのよしなしごとを思いつくままTwitter的に綴っています。

透明感

2020年07月07日 | 真空管アンプ
https://tubeaudio.exblog.jp/30127617/
私が電圧増幅管で重視するパラメータとしてはμ(増幅率)とノイズだろうか。
よく実機選別で左右チャンネルの利得を揃えたりする。
真空管アンプで気になることといえば、左右チャンネルの音量差だろう。
音量差があると音像が左右どちらかに偏って聞こえたりする。
ところでgm(相互コンダクタンス)とμ(増幅率)、rp(内部抵抗)は以下の式
が成り立つ。
   μ=gm×rp
つまり2本のgmを揃えただけでは一義的に増幅率が一致しない。
12AU7のような低μ管は、12AX7などに比べてバラツキが少ないはず。
しかも真空管アンプでは電力増幅管にも利得のバラツキがあり、電圧増幅管
の利得が揃っていたとしても総合利得は左右で異なってしまう。
だから私の場合は、電圧増幅管と電力増幅管をそれぞれ左右チャンネルで
挿し替えて総合利得を揃えるなんてことをやったりしている。

ところで透明感て何だろうね。音色に色付けがないという意味だろうか。
私は電力増幅管より電圧増幅管のほうが音色に差があると感じている。
むしろ電力増幅管のほうが透明感があったりする。
6DJ8系の電圧増幅管を好むのは音色の色付けが自分の好みと一致するから。
だから電圧増幅管で透明感などと言われるとつまらない音と思ってしまう。
しかも真空管アンプの音は電圧増幅管だけで決まらないことは明白だ。

入荷した真空管を高く売って最大の利益を得るには、その真空管の特徴を
挙げて付加価値をつければ良い。しかも透明感というモノサシなら誰にも
文句を言われずに済む。低μ管ならペアを組むのは容易なはず。
そうやってさらに付加価値をつけるわけ。
まあそういうのがお好きな人はどうぞ、といったところだろうか。
コメント
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