寒い寒い火曜日です。今日は補助金裁判控訴審の判決の日でもあります。
移動を考え地下鉄で府庁前に向かいましたが、なぜか今日の天候のように気持ちがスッキリしません。
今日は春母(ハルモニ)会の陶山さんがレポーターですが、引き続き裁判所に向かわなければならないし、その後報告会にも参加するのでレポートは明日になると仰っていました、ご理解下さい。写真は松尾さんの協力です。
長崎さんのアピールが始まりました。
*長崎さん
夢と希望をもって続けてきた朝鮮学校への無償化と補助金支給を訴えて、もう6年を越えました。私たちは2011年の4月17日からこうやって、この大阪府庁の前に立ち続けています。
今日は大阪高裁で判決があります。去年の1月26日、大阪府・大阪市に対して、この朝鮮学校への補助金を打ち切ったことが違法である、その訴えに対して、不当だという判決が出ました。しかし、昨年の7月28日には全国で多くの人の希望の光となった高校無償化に対して国が朝鮮学校だけを排除したことは違法である、取り消しをすべきである、そして、朝鮮学校で学ぶ民族教育の権利は当然のものであり、朝鮮学校のできた歴史を考えたときに、朝鮮学校に対して、民族団体である朝鮮総連がかかわることは当然のことである。こうした判決が出されました。
私たちはこの勝訴の判決を受けて、大阪府・大阪市が補助金を打ち切ったことに対して、今日の高裁での判決が必ず、子どもたちの笑顔と夢を守るべき法律が子どもたちを弾圧する道具になった高校の無償化、これから適用が除外されたことが、今、全国で朝鮮学校に対して補助金を出してきた自治体が、次々と補助金を打ち切るという事態になりました。
しかし一つの朗報として静岡の朝鮮学校に対して、静岡県・静岡市が出してきた補助金を復活されることになりました。
今、国会では森友問題に端を発した、私たち主権者である国民にとって、昨年の総選挙はなんであったのか、まったく欺いた、一部の政治家・権力を持った安倍政権にとって、いわゆるお眼鏡にかなった人にはとことん便宜を図る、しかし政権にとって困るとなればとことん弾圧をする。
籠池さんがいい見本だと思いますが、籠池さんはもう9か月を超えて、拘置所の中に面会も謝絶されて置かれています。籠池さんは逃亡するとは到底思えません。この間籠池さんの証言が真実であったことが、改ざんされた文書の中で次々と明らかになってきました。
ここで大阪府なので声を大にして言いたい。森友問題の出発点は、松井知事が森友学園の私学認可を大阪府としておろしたところに始まります。しかもその同じ時期に20年以上にわたって大阪府で共生をし共に暮らしてきた朝鮮学園に対して補助金を打ち切ったのも同じ時期です。まさにコインの裏と表。
なぜ森友学園を認可したのか、それは森友学園が教育勅語を唱え、ある意味で戦後民主主義を否定し、安倍さんにとってこれからどんどん日本全国で造ってほしい小学校だったからです。
「安倍政権がんばれ、戦争法を通してくれてありがとう」こういう言葉を園児が運動会で言う学校、そういう学園を松井知事は認可したわけです。認可をしたのは政権に対して、安倍さんたちが望んでいることに対して、維新として協力をしていくその表れにほかなりません。
その認可と裏腹になぜ朝鮮学校に対する補助金を打ち切ったのか。それは朝鮮学園が日本が植民地支配をしてきた歴史、そして、日本の中で自分自身が在日朝鮮人であるという誇りを持って生きていく教育、こうした学校の存在が安倍政権にとって、のどに刺さったとげのように、もう日本の過去の歴史をないものにしていきたい、そして自分たちにとって都合のいい学校を造っていきたい、これが森友学園を認可したのと朝鮮学校への補助金を打ち切ったのと、高校無償化から排除したこととセットになっています。
私たちはこの森友学園の問題になった時に、ぜひ森友学園を認可したその手でなぜ朝鮮学校への補助金を打ち切ったのか、そのことをしっかりと皆さんに訴えていきたいと思います。
府庁でお勤めの皆さんは、いま国会で佐川さんや太田さんですかね、財務省のトップの人が出てきて話をされるのを見ながら、どんな思いをされてますか?
今、私たちがあるときのデモでプラカードに、「官僚がんばれ、公務員がんばれ」というのがあります。本来であれば公務員になったのは、市民の皆さんのためにこの仕事をしたい、そういう思いで公務員になったにもかかわらず、自分の意に沿わない、上からの命令に従わなければならない、子どもたちの笑顔を守ろうと思って文科省に入ったのに、子どもたちの夢や希望を奪うような形の仕事をしなければならない、こんなことが今起きているからです。
府庁で働いている皆さんに、公務員としての誇りを持って頑張ってほしい。公務員としての誇りは市民の意見を汲み上げて、そして大人であれば子どもの夢を育てる、大人が子どもの夢と希望を奪わない。子どもが川でおぼれかかっているときに、お前は何人かと聞いて助けるでしょうか?
朝鮮人の子どもであればロープを投げない、日本人の子だったら助けるんでしょうか?今まさに朝鮮人の子どもたちに浴びせられていることは、お前は何人かと言って、こどもが当然受けるべき権利を奪っているのが大阪府がやっていることです。今日の高裁の判決でぜひとも司法の良心を見せていただきたいと強く思っています。
去年の7月28日、勝訴の判決が出たときにここに並んでいる皆さんと、固く抱きあい涙を流しました。この6年にも及ぶ火曜日行動で、汗が目に流れ込んでくる猛暑にも、みぞれが降る寒い日もそして土砂降りの雨の中でも私たちは立ち続け訴え続けてきました。その思いが司法に良心として届いたんだと希望を持ちました。その希望をぜひ今回の判決でも見せていただきたいと思っています。
政治の流れは今変わりつつあります。私はこの府庁の前に先週、何度となく来ました、自発的に来た人がプラカードを持ち前に並んで声をあげていました。小さい子どもさんを連れたおかあさん、おうちに帰ったら子どもとお風呂に入ろうと思っているサラリーマンの男性、その人たちが異口同音に行ったことは、自分たちが主権者であるということ、
そして森友問題で報じられていることがただ単に書き換えや、土地の売買が高いか低いかの問題ではなくて、安倍政権自身のやっていることが、私たち国民がもっている権利というものを踏みにじって好きなように決めていく、権力があれば何をしてもいい、そうなってしまったら世の中の根本のルール、たとえばお金のある人、貧しい人がいたときに、お金のある人の権利は守られるけど貧しい人の声は聴かれない。そして殺人をしたとしても、権力の座についている人は法で罰せられない、権力のない人は罰せられるとなったら、この国が法治国家であり民主主義であり立憲主義であるということが根本から崩れることになります。
今安倍政権がやっていることはまさにこのことです。私たちが6年ここに立っているのは、日本人として過去の歴史に対して自分自身の責任と、私たち日本社会が、大人が子どもの夢を奪い傷つけても平気な社会になっていることは私たち自身が本当に暮らしにくい社会になっている、その思いで立ち続けてきました。
3月、卒業式が続きました。大阪朝高の子どもたちがりりしい姿で巣立っていく姿、初級学校の子どもたちが巣立っていく姿、中級学校の子どもたちが巣立っていく姿を見ながら、この6年悲しい思いつらい思いがするのは、子どもたち自身が、自分たちがしたつらい思い、学校として認められない、補助金を打ち切られたままでいることが変えられないでいるということ、自分たちだけが高校無償化から排除されていること、その思いを弟たちや妹たちにはさせたくない、そんな思いで訴えてきたことがまたかなわずに卒業していく、それを止められないでいることをいつも悔しく思います。でも片方で、こういう差別のあらしの中で、なんと素晴らしい子どもたちが育ち社会に巣立っていくのかと。
第4初級学校の卒業式で一人ひとり自分の楽しかった学校での思い、夢について語りました。楽しかった思いというのが、学校で出会った友だちや自分たちを支えてくれた人たちへの感謝・将来の夢が、自分の利益だけを願っての夢ではなくて、たとえば社会に出て弁護士になったり、いろんな形で自分の働きが周りの人を支えられる、生かしていけることをしたいということを言っていることです。
朝鮮学校の教育が豊かに人間性を育てて、こういう差別のあらしの中でも豊かな心と人に対する優しさと、自分がつらい思いをしたからこそ、つらい思いをしている人への共感する力を育てているハッキョがほんとに素晴らしいと思いました。ぜひ補助金の復活が認められるように願っています。
今日は3時から公判がありますが、韓国からウリハッキョの子どもたちを支えてくださる市民の会のソンミヒさんが駆けつけてくださっています。アピールをお願いします。(すべてのレポートは陶山さんです。有難うございます。)
なんとソウルから「ウリハッキョを守る市民の会」の孫美姫さんが早くから来られました。
まさかと思いましたが大村和子さんもいらっしゃいました。葬儀の日、「淳さんの分も2倍頑張るから助けてや」と仰っていた和子さんの声が耳のそばで鳴り響きました、本当に頭が下がります。
赤ちゃんを抱っこされながら頑張るオンマ、胸が熱くなりました。
火曜バンドも元気いっぱいです。
ソウルから来られた「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」の孫美姫さんが力強い連帯の挨拶を送ってくれました。
*孫美姫さん
アンニョンハシムニカ、韓国から来ました。ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会の代表ソンミヒです。お会いできてうれしいです。
今日歴史的な判決が下されようとしています。私たちは勝利するものと確信しております。なぜならこの判決は正義の判決、歴史の判決となるからです。
まして今日の判決は、我々とともに今日まで歩んでこられた、故大村淳先生を偲ぶ裁判でもありますし、必ず、空の上から見守っていてくださるそういう意味でも勝たねばならない、そういう日でもあります。
大阪での火曜日行動、東京での金曜日行動と同じく私たちは毎週金曜日ソウルの日本大使館前で金曜日行動を行っていますが、すでに159回を迎えることになりました。
そしてこの金曜日行動はただ単に日本大使館前の行動でおさまることなく、今や各地の農村・事務所にまで拡大することになりました。分断によるいわれのない差別、これを必ず我々の手で克服すべき、そして必ず勝利を獲得すべく連帯して闘っていきましょう。ありがとうございました。
*長崎さん
今日は空の上からこの火曜日行動が始まって以来、ともに歩んできてくださった大村淳さん思いをしっかり引き継いで頑張っていきたいと思っています。
火曜日行動でマイクを持たれた大村淳さんが本当に子どもたちのことを思い、いつも温厚で穏やかなのに、子どもたちへの差別は本当に許せない、そして過去の歴史にしっかりと自分たちが向き合ってこなかったことについて、いつも熱く語っておられたことを思い出します。今日は裁判のため12時半まで行います。
留学生同盟の皆さんが今日も来てくれました、百人力です^_^。
お!キリョンさん来たのですね。
火曜バンド、かじかむ手をすり合わせながら懸命に演奏しています。
アギさんもアピールです。
*金アギさん
気いつけや、あんたのことやでその差別。差別のない社会をみんなで作っていきましょうね。
ご通行中の皆さん、府庁にお勤めの皆さん、ご苦労様です。
最近日本を揺るがしているニュースがあります。
先日前川前事務次官が、ある学校でした講演会に対して文科省のほうから、なぜそんな講演会をするんだという圧力があったという報道を見ました。これに対して市の教育委員会のほうでは、断固として教育への介入を警戒するような断固とした対応を取られたと聞いております。
日本の社会では戦前の教訓から、教育への政治の介入を阻止するために基本法の中で定められた法律があります。それは日本の学校でも朝鮮学校でもなんら変わることなく適用されるものだと思います。
朝鮮学校に対して政治の介入をするような補助金の停止、高校無償化制度への適用除外。ほんとに社会を豊かにすることとは真逆の流れの中で、今朝鮮学校への風当たりが日本の学校へも徐々に徐々に表れてきた証ではないかと思いました。
朝鮮学校があることが日本社会の豊かさの一つの象徴、表現だと思います。朝鮮学校で学ぶ子どもたちは、本当に素直にすくすくと、自分が自分を認められるそういう教育の中で育っています。そういう学校が日本社会の中にあるということが、ほんとうに大事だと思いませんか?
日本の社会を豊かにするためお仕事なさっている府庁の皆さん、どうぞ公務員としての誇りを持って社会の正義をみんなでかちとっていきませんか?私たちは敵対する関係ではなくてともに手を取り合っていい社会を作れる仲間になれるんだと思います。
どうぞ私たち朝鮮学校の支援者や保護者たちの気持ちを少しでも想像していただけるのであれば、一度朝鮮学校にも遊びに来てください。朝鮮学校のホームページ覗いてください。いろんな楽しいニュースを紹介しています。
知ることから理解が始まると思います。寒い中でももうすぐ春が来ます。私たちは温かい春が来ることを信じてこれからもがんばって声をあげていきます。ともに頑張っていきましょう。
李香代さんの息子さん、朝鮮大学を卒業されました、先生になられるそうです。
*李さんのアピール
朝鮮大学校で4年間学んで、今年卒業して、今この府庁の前で発言しています。大学の4年間は毎週金曜日に文科省前に並んで金曜日行動をやってきましたが、正直、学生時代の貴重な時間そしてお金そういうものをささげてきました。
4年間行い続けて自分が思ったことは、この日本という国が全く三権分立もなっていない、ほんとに民主主義なのか、と思うようになりました。そして今回大阪府庁の前で話していますが、朝鮮学校に対する補助金の不支給、これは単にいじめ・差別に尽きると思います。国民の理解を得られないという理由で補助金の停止や無償化から除外するという、ただの差別ではないですか。
法治国家においてこういうことがあっていいのでしょうか?民主主義を名乗らないほうがいいと思いますし、弱い者いじめが正当化される日本社会がおかしいと思います。
良心のある日本の方々は気づいていると思うのですが、それ以外の方々もどうぞこの現実から目をそらさずに、自分の国が今やっていることをしっかり理解して、僕たちの存在を知ってください。在日朝鮮人という存在を。
僕たちは日本政府による植民地支配の負の遺産なのですよ。こういう在日朝鮮人が日本で朝鮮人らしく生きていく教育である民族教育をこうやって弾圧するという、あなたたちは自分たちの歴史から目を背けて歴史を修正して植民地が朝鮮の近代化につながったと、そうおっしゃいますがそんなことは断じてありませんので、過去にあった問題に対してまっとうに向き合って清算していく、それが筋ではないでしょうか。
過去を修正し自分たちがやってきたことをなかったことにする、これは通すべき筋ではないと思います。あなたたちが差別したとしても自分たちはあきらめないし、これから社会人になって、自分は教師になるんですが、学生たちがこの日本社会において、堂々と自分は朝鮮人だと言えるような学生たちを育てていきたいと思いますし、そういう社会、社会づくりはできないですけど在日朝鮮人なので、少なくとも在日朝鮮人に対する、日本人の印象を変えるように頑張っていきますし、あなたたちも僕たちの行いを見て自分たちのやってきたことを反省して、ぜひ高校無償化も補助金支給も、しごくき当然な判断をしてくれることを願っています。
今日は補助金の判決が出る日ですが、当然の判決を信じています。これからどれだけ逆境が迫ってきても最後に勝つとわかっているので、やってきたことの正当性を実感してるし、それを自分の信念として絶対あきらめません。
イケメン三銃士不動です。
最後まで笑顔を絶やさなかった和子さん❣️尊敬いたします。
最後の歌は作者の音頭で「勝利のその日まで」
火曜行動を早い目に切り上げ全員で裁判所に向かいました!
1時半から入廷です。隊列を整え行進しました。写真は松尾さんが引き続き撮ってくださいました。
抽選に当たり202号室に入ることができましたが2回も検問にあいました。物々しい雰囲気です。
テレビ撮影中なので外で待つように言われ、中に入った途端、心の準備もできていないのに判決が言い渡されました。
「主文 控訴を棄却、裁判費用は控訴側が全額負担 以上」
ハァ?何、今の?!たった7秒の判決でした。説明すらありません。人間の声とは思えない無機質な裁判官の声が止まった途端、彼らは逃げるように退室しました。
怒りをぶつける💢瞬間さえ奪われました。予想はしていましたが、ここまで腐り切っていたとは❣️
この国は一体どこに向かおうとしているのでしょうか❣️
涙も枯れました。怒りがふつふつ湧いているのにどうしょうもない自分が情けなくて情けなくて!
諦めたらおしまいだ❗️毎回自分に言い聞かせ今日まで休むことなく府庁前で訴え続けてきた春母(ハルモニ)会の仲間たちと共に報告会場に向かいました。
判決言い渡し集会❣️
昨年7月28日とはあまりに違う重い気持ちのまま集会に参加しました。
しかし弁護団の皆さんの頼もしいコメント、オモニ会の皆さん、留学同代表、教員代表の力強い決意表明を聞きながら、私たちは必ず勝つ、勝たねばならない、諦めることなく戦えば必ず勝利すると確信いたしました。
玄理事長!
オモニ会代表。
大阪朝鮮高級学校生徒会会長金さんのアピール
留学生同盟の代表
我が東大阪中の李先生!
ソウルから来られた孫美姫代表❣️
無償化連絡会大阪共同代表の藤永先生❣️
声明文を発表する宇野田共同代表❣️
〆と閉会のことばは丹羽弁護団長❣️
最後はみんなで「勝利のその日まで」合唱❣️
今朝我が家のアーモンドの花が開花しました。
紅葉の新芽も芽吹きました。冬が厳しければ厳しいほど春は近づいているのです。
「 空を見上げよう ため息つかずに
奪われるものか 子どもらの笑顔
諦めるまい 断念するまい
進もうわれらの道 勝利のその日まで❣️」
嘆いている場合ではありません、既にたたかいは始まってきます。
この歌のとおり子どもたちの笑顔を奪われてたまるものですか❣️
勝利のその日まで心一つに、故 大村淳さんの想いも共に進んで参りましょう❣️
移動を考え地下鉄で府庁前に向かいましたが、なぜか今日の天候のように気持ちがスッキリしません。
今日は春母(ハルモニ)会の陶山さんがレポーターですが、引き続き裁判所に向かわなければならないし、その後報告会にも参加するのでレポートは明日になると仰っていました、ご理解下さい。写真は松尾さんの協力です。
長崎さんのアピールが始まりました。
*長崎さん
夢と希望をもって続けてきた朝鮮学校への無償化と補助金支給を訴えて、もう6年を越えました。私たちは2011年の4月17日からこうやって、この大阪府庁の前に立ち続けています。
今日は大阪高裁で判決があります。去年の1月26日、大阪府・大阪市に対して、この朝鮮学校への補助金を打ち切ったことが違法である、その訴えに対して、不当だという判決が出ました。しかし、昨年の7月28日には全国で多くの人の希望の光となった高校無償化に対して国が朝鮮学校だけを排除したことは違法である、取り消しをすべきである、そして、朝鮮学校で学ぶ民族教育の権利は当然のものであり、朝鮮学校のできた歴史を考えたときに、朝鮮学校に対して、民族団体である朝鮮総連がかかわることは当然のことである。こうした判決が出されました。
私たちはこの勝訴の判決を受けて、大阪府・大阪市が補助金を打ち切ったことに対して、今日の高裁での判決が必ず、子どもたちの笑顔と夢を守るべき法律が子どもたちを弾圧する道具になった高校の無償化、これから適用が除外されたことが、今、全国で朝鮮学校に対して補助金を出してきた自治体が、次々と補助金を打ち切るという事態になりました。
しかし一つの朗報として静岡の朝鮮学校に対して、静岡県・静岡市が出してきた補助金を復活されることになりました。
今、国会では森友問題に端を発した、私たち主権者である国民にとって、昨年の総選挙はなんであったのか、まったく欺いた、一部の政治家・権力を持った安倍政権にとって、いわゆるお眼鏡にかなった人にはとことん便宜を図る、しかし政権にとって困るとなればとことん弾圧をする。
籠池さんがいい見本だと思いますが、籠池さんはもう9か月を超えて、拘置所の中に面会も謝絶されて置かれています。籠池さんは逃亡するとは到底思えません。この間籠池さんの証言が真実であったことが、改ざんされた文書の中で次々と明らかになってきました。
ここで大阪府なので声を大にして言いたい。森友問題の出発点は、松井知事が森友学園の私学認可を大阪府としておろしたところに始まります。しかもその同じ時期に20年以上にわたって大阪府で共生をし共に暮らしてきた朝鮮学園に対して補助金を打ち切ったのも同じ時期です。まさにコインの裏と表。
なぜ森友学園を認可したのか、それは森友学園が教育勅語を唱え、ある意味で戦後民主主義を否定し、安倍さんにとってこれからどんどん日本全国で造ってほしい小学校だったからです。
「安倍政権がんばれ、戦争法を通してくれてありがとう」こういう言葉を園児が運動会で言う学校、そういう学園を松井知事は認可したわけです。認可をしたのは政権に対して、安倍さんたちが望んでいることに対して、維新として協力をしていくその表れにほかなりません。
その認可と裏腹になぜ朝鮮学校に対する補助金を打ち切ったのか。それは朝鮮学園が日本が植民地支配をしてきた歴史、そして、日本の中で自分自身が在日朝鮮人であるという誇りを持って生きていく教育、こうした学校の存在が安倍政権にとって、のどに刺さったとげのように、もう日本の過去の歴史をないものにしていきたい、そして自分たちにとって都合のいい学校を造っていきたい、これが森友学園を認可したのと朝鮮学校への補助金を打ち切ったのと、高校無償化から排除したこととセットになっています。
私たちはこの森友学園の問題になった時に、ぜひ森友学園を認可したその手でなぜ朝鮮学校への補助金を打ち切ったのか、そのことをしっかりと皆さんに訴えていきたいと思います。
府庁でお勤めの皆さんは、いま国会で佐川さんや太田さんですかね、財務省のトップの人が出てきて話をされるのを見ながら、どんな思いをされてますか?
今、私たちがあるときのデモでプラカードに、「官僚がんばれ、公務員がんばれ」というのがあります。本来であれば公務員になったのは、市民の皆さんのためにこの仕事をしたい、そういう思いで公務員になったにもかかわらず、自分の意に沿わない、上からの命令に従わなければならない、子どもたちの笑顔を守ろうと思って文科省に入ったのに、子どもたちの夢や希望を奪うような形の仕事をしなければならない、こんなことが今起きているからです。
府庁で働いている皆さんに、公務員としての誇りを持って頑張ってほしい。公務員としての誇りは市民の意見を汲み上げて、そして大人であれば子どもの夢を育てる、大人が子どもの夢と希望を奪わない。子どもが川でおぼれかかっているときに、お前は何人かと聞いて助けるでしょうか?
朝鮮人の子どもであればロープを投げない、日本人の子だったら助けるんでしょうか?今まさに朝鮮人の子どもたちに浴びせられていることは、お前は何人かと言って、こどもが当然受けるべき権利を奪っているのが大阪府がやっていることです。今日の高裁の判決でぜひとも司法の良心を見せていただきたいと強く思っています。
去年の7月28日、勝訴の判決が出たときにここに並んでいる皆さんと、固く抱きあい涙を流しました。この6年にも及ぶ火曜日行動で、汗が目に流れ込んでくる猛暑にも、みぞれが降る寒い日もそして土砂降りの雨の中でも私たちは立ち続け訴え続けてきました。その思いが司法に良心として届いたんだと希望を持ちました。その希望をぜひ今回の判決でも見せていただきたいと思っています。
政治の流れは今変わりつつあります。私はこの府庁の前に先週、何度となく来ました、自発的に来た人がプラカードを持ち前に並んで声をあげていました。小さい子どもさんを連れたおかあさん、おうちに帰ったら子どもとお風呂に入ろうと思っているサラリーマンの男性、その人たちが異口同音に行ったことは、自分たちが主権者であるということ、
そして森友問題で報じられていることがただ単に書き換えや、土地の売買が高いか低いかの問題ではなくて、安倍政権自身のやっていることが、私たち国民がもっている権利というものを踏みにじって好きなように決めていく、権力があれば何をしてもいい、そうなってしまったら世の中の根本のルール、たとえばお金のある人、貧しい人がいたときに、お金のある人の権利は守られるけど貧しい人の声は聴かれない。そして殺人をしたとしても、権力の座についている人は法で罰せられない、権力のない人は罰せられるとなったら、この国が法治国家であり民主主義であり立憲主義であるということが根本から崩れることになります。
今安倍政権がやっていることはまさにこのことです。私たちが6年ここに立っているのは、日本人として過去の歴史に対して自分自身の責任と、私たち日本社会が、大人が子どもの夢を奪い傷つけても平気な社会になっていることは私たち自身が本当に暮らしにくい社会になっている、その思いで立ち続けてきました。
3月、卒業式が続きました。大阪朝高の子どもたちがりりしい姿で巣立っていく姿、初級学校の子どもたちが巣立っていく姿、中級学校の子どもたちが巣立っていく姿を見ながら、この6年悲しい思いつらい思いがするのは、子どもたち自身が、自分たちがしたつらい思い、学校として認められない、補助金を打ち切られたままでいることが変えられないでいるということ、自分たちだけが高校無償化から排除されていること、その思いを弟たちや妹たちにはさせたくない、そんな思いで訴えてきたことがまたかなわずに卒業していく、それを止められないでいることをいつも悔しく思います。でも片方で、こういう差別のあらしの中で、なんと素晴らしい子どもたちが育ち社会に巣立っていくのかと。
第4初級学校の卒業式で一人ひとり自分の楽しかった学校での思い、夢について語りました。楽しかった思いというのが、学校で出会った友だちや自分たちを支えてくれた人たちへの感謝・将来の夢が、自分の利益だけを願っての夢ではなくて、たとえば社会に出て弁護士になったり、いろんな形で自分の働きが周りの人を支えられる、生かしていけることをしたいということを言っていることです。
朝鮮学校の教育が豊かに人間性を育てて、こういう差別のあらしの中でも豊かな心と人に対する優しさと、自分がつらい思いをしたからこそ、つらい思いをしている人への共感する力を育てているハッキョがほんとに素晴らしいと思いました。ぜひ補助金の復活が認められるように願っています。
今日は3時から公判がありますが、韓国からウリハッキョの子どもたちを支えてくださる市民の会のソンミヒさんが駆けつけてくださっています。アピールをお願いします。(すべてのレポートは陶山さんです。有難うございます。)
なんとソウルから「ウリハッキョを守る市民の会」の孫美姫さんが早くから来られました。
まさかと思いましたが大村和子さんもいらっしゃいました。葬儀の日、「淳さんの分も2倍頑張るから助けてや」と仰っていた和子さんの声が耳のそばで鳴り響きました、本当に頭が下がります。
赤ちゃんを抱っこされながら頑張るオンマ、胸が熱くなりました。
火曜バンドも元気いっぱいです。
ソウルから来られた「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」の孫美姫さんが力強い連帯の挨拶を送ってくれました。
*孫美姫さん
アンニョンハシムニカ、韓国から来ました。ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会の代表ソンミヒです。お会いできてうれしいです。
今日歴史的な判決が下されようとしています。私たちは勝利するものと確信しております。なぜならこの判決は正義の判決、歴史の判決となるからです。
まして今日の判決は、我々とともに今日まで歩んでこられた、故大村淳先生を偲ぶ裁判でもありますし、必ず、空の上から見守っていてくださるそういう意味でも勝たねばならない、そういう日でもあります。
大阪での火曜日行動、東京での金曜日行動と同じく私たちは毎週金曜日ソウルの日本大使館前で金曜日行動を行っていますが、すでに159回を迎えることになりました。
そしてこの金曜日行動はただ単に日本大使館前の行動でおさまることなく、今や各地の農村・事務所にまで拡大することになりました。分断によるいわれのない差別、これを必ず我々の手で克服すべき、そして必ず勝利を獲得すべく連帯して闘っていきましょう。ありがとうございました。
*長崎さん
今日は空の上からこの火曜日行動が始まって以来、ともに歩んできてくださった大村淳さん思いをしっかり引き継いで頑張っていきたいと思っています。
火曜日行動でマイクを持たれた大村淳さんが本当に子どもたちのことを思い、いつも温厚で穏やかなのに、子どもたちへの差別は本当に許せない、そして過去の歴史にしっかりと自分たちが向き合ってこなかったことについて、いつも熱く語っておられたことを思い出します。今日は裁判のため12時半まで行います。
留学生同盟の皆さんが今日も来てくれました、百人力です^_^。
お!キリョンさん来たのですね。
火曜バンド、かじかむ手をすり合わせながら懸命に演奏しています。
アギさんもアピールです。
*金アギさん
気いつけや、あんたのことやでその差別。差別のない社会をみんなで作っていきましょうね。
ご通行中の皆さん、府庁にお勤めの皆さん、ご苦労様です。
最近日本を揺るがしているニュースがあります。
先日前川前事務次官が、ある学校でした講演会に対して文科省のほうから、なぜそんな講演会をするんだという圧力があったという報道を見ました。これに対して市の教育委員会のほうでは、断固として教育への介入を警戒するような断固とした対応を取られたと聞いております。
日本の社会では戦前の教訓から、教育への政治の介入を阻止するために基本法の中で定められた法律があります。それは日本の学校でも朝鮮学校でもなんら変わることなく適用されるものだと思います。
朝鮮学校に対して政治の介入をするような補助金の停止、高校無償化制度への適用除外。ほんとに社会を豊かにすることとは真逆の流れの中で、今朝鮮学校への風当たりが日本の学校へも徐々に徐々に表れてきた証ではないかと思いました。
朝鮮学校があることが日本社会の豊かさの一つの象徴、表現だと思います。朝鮮学校で学ぶ子どもたちは、本当に素直にすくすくと、自分が自分を認められるそういう教育の中で育っています。そういう学校が日本社会の中にあるということが、ほんとうに大事だと思いませんか?
日本の社会を豊かにするためお仕事なさっている府庁の皆さん、どうぞ公務員としての誇りを持って社会の正義をみんなでかちとっていきませんか?私たちは敵対する関係ではなくてともに手を取り合っていい社会を作れる仲間になれるんだと思います。
どうぞ私たち朝鮮学校の支援者や保護者たちの気持ちを少しでも想像していただけるのであれば、一度朝鮮学校にも遊びに来てください。朝鮮学校のホームページ覗いてください。いろんな楽しいニュースを紹介しています。
知ることから理解が始まると思います。寒い中でももうすぐ春が来ます。私たちは温かい春が来ることを信じてこれからもがんばって声をあげていきます。ともに頑張っていきましょう。
李香代さんの息子さん、朝鮮大学を卒業されました、先生になられるそうです。
*李さんのアピール
朝鮮大学校で4年間学んで、今年卒業して、今この府庁の前で発言しています。大学の4年間は毎週金曜日に文科省前に並んで金曜日行動をやってきましたが、正直、学生時代の貴重な時間そしてお金そういうものをささげてきました。
4年間行い続けて自分が思ったことは、この日本という国が全く三権分立もなっていない、ほんとに民主主義なのか、と思うようになりました。そして今回大阪府庁の前で話していますが、朝鮮学校に対する補助金の不支給、これは単にいじめ・差別に尽きると思います。国民の理解を得られないという理由で補助金の停止や無償化から除外するという、ただの差別ではないですか。
法治国家においてこういうことがあっていいのでしょうか?民主主義を名乗らないほうがいいと思いますし、弱い者いじめが正当化される日本社会がおかしいと思います。
良心のある日本の方々は気づいていると思うのですが、それ以外の方々もどうぞこの現実から目をそらさずに、自分の国が今やっていることをしっかり理解して、僕たちの存在を知ってください。在日朝鮮人という存在を。
僕たちは日本政府による植民地支配の負の遺産なのですよ。こういう在日朝鮮人が日本で朝鮮人らしく生きていく教育である民族教育をこうやって弾圧するという、あなたたちは自分たちの歴史から目を背けて歴史を修正して植民地が朝鮮の近代化につながったと、そうおっしゃいますがそんなことは断じてありませんので、過去にあった問題に対してまっとうに向き合って清算していく、それが筋ではないでしょうか。
過去を修正し自分たちがやってきたことをなかったことにする、これは通すべき筋ではないと思います。あなたたちが差別したとしても自分たちはあきらめないし、これから社会人になって、自分は教師になるんですが、学生たちがこの日本社会において、堂々と自分は朝鮮人だと言えるような学生たちを育てていきたいと思いますし、そういう社会、社会づくりはできないですけど在日朝鮮人なので、少なくとも在日朝鮮人に対する、日本人の印象を変えるように頑張っていきますし、あなたたちも僕たちの行いを見て自分たちのやってきたことを反省して、ぜひ高校無償化も補助金支給も、しごくき当然な判断をしてくれることを願っています。
今日は補助金の判決が出る日ですが、当然の判決を信じています。これからどれだけ逆境が迫ってきても最後に勝つとわかっているので、やってきたことの正当性を実感してるし、それを自分の信念として絶対あきらめません。
イケメン三銃士不動です。
最後まで笑顔を絶やさなかった和子さん❣️尊敬いたします。
最後の歌は作者の音頭で「勝利のその日まで」
火曜行動を早い目に切り上げ全員で裁判所に向かいました!
1時半から入廷です。隊列を整え行進しました。写真は松尾さんが引き続き撮ってくださいました。
抽選に当たり202号室に入ることができましたが2回も検問にあいました。物々しい雰囲気です。
テレビ撮影中なので外で待つように言われ、中に入った途端、心の準備もできていないのに判決が言い渡されました。
「主文 控訴を棄却、裁判費用は控訴側が全額負担 以上」
ハァ?何、今の?!たった7秒の判決でした。説明すらありません。人間の声とは思えない無機質な裁判官の声が止まった途端、彼らは逃げるように退室しました。
怒りをぶつける💢瞬間さえ奪われました。予想はしていましたが、ここまで腐り切っていたとは❣️
この国は一体どこに向かおうとしているのでしょうか❣️
涙も枯れました。怒りがふつふつ湧いているのにどうしょうもない自分が情けなくて情けなくて!
諦めたらおしまいだ❗️毎回自分に言い聞かせ今日まで休むことなく府庁前で訴え続けてきた春母(ハルモニ)会の仲間たちと共に報告会場に向かいました。
判決言い渡し集会❣️
昨年7月28日とはあまりに違う重い気持ちのまま集会に参加しました。
しかし弁護団の皆さんの頼もしいコメント、オモニ会の皆さん、留学同代表、教員代表の力強い決意表明を聞きながら、私たちは必ず勝つ、勝たねばならない、諦めることなく戦えば必ず勝利すると確信いたしました。
玄理事長!
オモニ会代表。
大阪朝鮮高級学校生徒会会長金さんのアピール
留学生同盟の代表
我が東大阪中の李先生!
ソウルから来られた孫美姫代表❣️
無償化連絡会大阪共同代表の藤永先生❣️
声明文を発表する宇野田共同代表❣️
〆と閉会のことばは丹羽弁護団長❣️
最後はみんなで「勝利のその日まで」合唱❣️
今朝我が家のアーモンドの花が開花しました。
紅葉の新芽も芽吹きました。冬が厳しければ厳しいほど春は近づいているのです。
「 空を見上げよう ため息つかずに
奪われるものか 子どもらの笑顔
諦めるまい 断念するまい
進もうわれらの道 勝利のその日まで❣️」
嘆いている場合ではありません、既にたたかいは始まってきます。
この歌のとおり子どもたちの笑顔を奪われてたまるものですか❣️
勝利のその日まで心一つに、故 大村淳さんの想いも共に進んで参りましょう❣️
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