ハード・ロック界のカリスマ・ギタリスト、リッチー・ブラックモアがディープ・パープル在籍中の1975年に、ソロ・アルバムとして発表したアルバム、『Ritchie Brackmore’s RAINBOW』(邦題『銀嶺の覇者』)に収録されている曲です。
あくまでもソロ・アルバムという形式で発表されたアルバムでしたが、発売後にリッチーはディープ・パープルを脱退。このアルバムは事実上、リッチーの新バンドのデビューアルバムという位置づけとなっています。
バンド活動を行うに際し、リッチーはレコーディングに参加してくれたバンド「エルフ」から、ヴォーカルのロニー・ジェームズ・ディオだけを引き抜き、それ以外のメンバーを全員解雇。ドラムにコージー・パウエルを迎えるなど新体制で臨み、バンドを始動させます。
伝説のハード・ロック・バンド、「レインボー」の誕生です。
上のライヴ映像は1977年にドイツのミュンヘンで行われたライヴを撮影したもの。この演奏のハイライトはなんといっても、冒頭のリッチーによるアドリヴ演奏でしょう。御覧になればわかりますが、スコットランドの古い民謡「グリーンスリーヴス」を静かに弾きこなし、さらにはバッハの曲「ブランデンブルク協奏曲」を華麗に弾きまくる。
リッチーのクラシック趣味が遺憾なく発揮された名演奏が堪能できます。
ハード・ロックのカリスマ、リッチーブラックモアの素晴らしい演奏に、いつまでも浸っていたいですねえ。
このくらいの人になると、もう売れるとか売れないとか関係ない境地に達してるから、好きな音楽を好きな時に、好きなようにプレイしている。良い晩年を迎えていますよ。
御年73歳。本人はそれなりに大変な人生だったのだろうけど、傍から見ている分には、幸せな人生だなと思いますね。