絵図ら的にものすごく地味なクッキー。ええ、味も地味です。使っているのはそば粉、リンゴ、甜菜糖、水のみという、以前だったら絶対に作らないであろうモノ。
我が家、訳あって4回転食始めました。訳あってもナニもアレルギー対策というかそんな感じです。頭混乱気味なので支離滅裂ですが、彼の血液検査で20食品くらいにアレルギー反応が出てしまい、とりあえず卵、乳製品、ナッツ類、にんにく、トロピカルフルーツ、バナナ、キウイ、桃、アボカド、いちじく、ピーマンは完全除去、大豆他5品目くらいは月1、2回のみ、プラス4回転食を半年間命じられました。バターも卵もにんにくも使いたい放題使ってきた、プチ・アンチヘルシー食推進派だった我が家にとっては、かなり厳しい宣告。しかも大豆がダメって事はお醤油もダメって事で、ニッポン人の私にはあぁぁぁ・・・と言葉もでませんでした。
血液検査が全てではないのですが、普通の人なら多くて1、2品目にしか反応が出ない検査に20品目もヒットしてしまったので、ぶつくさ文句を言いながらも始めてみました。
回転食という言葉すら始めて聞く単語で、始めはうろたえたのですが、要は1回食べたら間3日あけてまた食べるという食べ方で、腸を休ませるのが目的。お肉、野菜はもとより、調味料に至るまで水とお塩(海の塩)以外全て回転させて食べます。
食べ合わせ?もあるみたいなので、栄養士の先生が組んだ4日分の食材リストの中から料理をするのですが、これがなかなかシビレるメニュー(食材リスト)で、毎日リストを見てはため息・・・。穀物も当然回転させるので、お米以外の穀物(オートミールはダメ)を入手し、聞いたこともない粉類も買い揃え、甘味はは甜菜糖にモラセスにデーツシュガー、オイルはキャノラオイルに、コーンオイル、サフフラワーオイル等を買いあさってはみたものの、何時間もパソコンの前で過ごしキッチンで途方にくれる毎日。
お肉類は、牛、豚、鶏、ターキーをぐるぐるまわします。まぁ、他にも選択肢はないわけでもないのですが、ダチョウ、鹿、ムース、バッファロー、グースにあひるとかなりマイナー系のものばかり。お魚も選択肢にあるのですが、コストパフォーマンスを考えるとやはりなかなか手が出せません。
とまぁ、こんな感じなのでなかなか楽しくクッキング♪という訳もいかず臥せっていたのですが、毎日粉はあるんだしクッキーでも作ってみる?と初めて作ったのがこのそば粉のクッキーです。そば粉「入り」ではなく、そば粉「オンリー」のクッキー。もそっとしているけれど、意外と悪くないかも・・・なんて。
グルテンフリーなんて結構余裕かも~なんて思い出していたところだったので正直キツイけれど、これも慣れるのかなと思ってます。
やっぱりアメリカ人の彼、ケチャップが使えないのがなんともがっかりな様子だったので作ってみました。トマトを湯剥きして、種を取って、ペーストにして、煮詰めて、その日に使えるスパイス入れて・・・と1時間以上付きっ切りで1キロのトマトから出来たのはほんのちょっと。
ケチャップというより、トマトペーストって感じなんじゃないの?と思っていたのですが、ちゃんとケチャップでした。しかも余計なものが何も入っていないので美味しい。ぶつくさ言いながらも、こうやって新たな発見があるとちょっと嬉しくなります。
打ちのめされた腸を半年休ませて、その経過次第で今食べられないものをどんどんリストに追加していく予定だそうです。
「アレルギーのあるものを食べない」だけの処方だと、他のものを食べ過ぎになりがちで、のちのちその新たなものにアレルギーが出る可能性があるとのこと。確かに、小麦粉の変わりにじゃんじゃん米粉を使っていました。特にシリアックになるような人は、他のアレルギーもなりやすい(もしく既になっている可能性が高い)ので注意が必要のようです。
食べないという絆創膏的な治療ではなく、根底から治し、「食べ物をコントロールする」処方で最終的にはなんでも食べられるようにしていくという方針のドクターと、栄養士の先生に出会えたのは本当にラッキー。この手の病気が発症してからきちんと診断が付くまで最低でも10年以上かかるといわれている中、3年で発見できたのもラッキー。
回転食も4週目です。1週目で既に彼の体調が急好転しそのまま好調の一途をたどっているようです。毎日「アイアムsoヘルシー♪」と喜んでいるので、頑張る甲斐あります。私も完璧ではないながらも同じものを食べているのですが、腸の動きが活発になったのか何なのか毎朝スッキリです。文句たらたら言いながらも、もしかしてこのメニュー本当にすごいかも・・・と思わずにはいられません。
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