過去の旅行・行楽記から『紀伊半島1周の旅』と題して、再編・再録して紹介しています
三重県紀宝町から熊野川を渡り、いよいよ和歌山県新宮市に入りました。
熊野川がかつて交通の大動脈だった頃、その河原は多くの熊野詣での客で賑わい、ご覧のような川原家という形態の建物が軒を連ねてお店を開いていたそうです。
和歌山県新宮市は熊野川の西側に位置し、熊野三山のひとつの熊野速玉大社の鳥居前町として栄えてきました。
過去記事<紀伊半島1周 ウミガメの町>
熊野川は年に数回大水が発生する暴れ川で、川原家は釘を使わず解体・組み立てできることから、大水の都度 店を畳んで高いところに引き上げ、水が引けばまた河原に建て直して開店していたそうです。
熊野三山のひとつ、全国の熊野神社の総本宮、熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)にやって来ました。
熊野速玉大社は熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ;イザナギノミコト)と熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ;イザナミノミコト)を主祭神としています。
平日の午前中だったから参詣客もほとんど居らず、綺麗な写真が撮れました
青空、緑の木々、朱い社殿のコントラストがめっちゃ素敵でした
自然信仰が根付く熊野の神倉山ゴトビキ岩に神々が降臨し、景行天皇58年、現在の地に真新しい宮(新宮)を造営して神々をお迎えしたことが熊野速玉大社の起こりと云われてます。
熊野信仰は自然を御神体とする原始信仰から神社神道へと型を変えて現在に至ります。
摂社の神倉神社のゴトビキ岩も見てみたかったけど、時間の関係でこの時は断念しました。また次の機会ですね。
熊野三山、高野山、吉野大峯の霊場とそこへ向かう参詣道が2004年にユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道(熊野古道)』に登録され、この熊野速玉大社ももちろんその世界遺産の構成資産のひとつなってます。
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