キャプション:Forgive but not Forget!(2)トゥクトゥクで巡ったカンチャナブリ ミャンマーに近い終点ナムトック行きの列車が遅れに遅れ夜遅く到着、ホテルの予約もなく未知の街に夜遅く着いたのは久し振りだった。。だが1台の合い乗りタクシーが待っており、フィリピンからの女性教師3人と共にホテル探しをした。翌日も助け合い効率的に動けた。彼女たち曰く、「タイには英語を話す人が少ないので英語教師の需要がある。俸給は米国人、英国人等のネイティヴの半額だが物価が安いので快適だ」と。彼女たちは我々の「地球千鳥足人生」に感動し、今後「働いては旅をし、若いうちから世界を見たい」と語った。特筆すべきはトゥクトゥクの運ちゃんラチだ。カンチャナブリでJEATH戦争博物館、泰緬鉄道博物館、連合軍共同墓地、クワイ川鉄橋等を半日かけて回ったが、3日目、ナムトックからの帰路宿泊したこの街で筆者を見つけ、満面の笑みで追っかけて来た。ご縁を感じ日本のお土産をあげ再々会を約して別れた。70年前の日本軍捕虜たちに心掴まれたカンチャナブリは黄色い藤の花と火炎樹が咲き乱れていた。
(3)カンチャナブリ戦争博物館(JEATH War Museum)
JEATH War MuseumのJEATHにDeathを想像するが、確かにDeath Museumでは余りに残酷な印象を与えるからと置き換えられた言葉だそうで、泰緬鉄道敷設の当事国日本のJ、捕虜兵の国E(England)、A(America & Australia)、T(Thailand)、H(Holland)の頭文字をとったものだ(博物館のパンフレットより)。当時日本軍によって写真等の記録行為は禁止されたのだが、生き残り捕虜経験者の絵画が生々しく当時の捕虜生活を伝えており、見るも辛い。アジア人強制労働者たちは今も密林深く眠ったままだそうだ。過去を忘れず平和な地球実現のために努力することが最重要課題だと肝に銘じた。(彩の渦輪)
写真キャプション:3.トゥクトゥクの運ちゃんラチ 4.ふんどしだけまとった捕虜(JEATH MUSEUM)3.火炎樹咲き誇るクワイ川岸辺