韓国の魅力は筆者には「ヨンさま、人情、お寺とやきもの」となる。ヨン様に会うチャンスと時間が無いのは残念だが、TV で見るだけでなんて品性のある容貌だろうといつも思う。いまどきの日本の若い男優でヨン様ほど上品な人いますか。日本の多くのおばちゃまファン同様、筆者にとっても彼は永遠の恋人だ。友人の裕子さん曰く、彼の容貌は純情な人柄を反映し、信頼感に裏打ちされた美であると。さて、韓国の世論調査で日本を嫌いな国の筆頭にあげる人はまだまだ多いが、歴史上の関係を知れば仕方ないことと思う。が、一旅人の私に韓国はとても温かかった。歴史と今を区別してくれる人が殆んどだった。さほど豊かに見えない家庭でも、食事時の客には「お食事お済みですか」と聞く。まだだと家族同様に、心のこもった食事を提供される。日本文化のふる里とも言われる百済文化が開花した扶余でのこと。山中の遊歩道から扶余の市街を一望していたとき若い家族と友達になった。悠々と流れる美しい白馬江に臨む絶壁にも、穏やかな笑顔の瑞山磨崖三尊仏にも案内され、そのあげくに家族は「家は近くですから一緒にお昼食べましょう!」と招いてくれた。子どもが手伝って準備されたビビンバは質素でも人情の味付けで大変美味だった。蓋付きステンレス容器に盛られたご飯で仏様になった気分はおまけだったが。「友人になったらすぐ食事に招く」文化が韓国にはまだ生きている。純情、誠実、勤勉でホスピタリティーに長けた韓国の人々。思いやりがあり人情こまやか、意気に感ずれば好意を何倍にもして返そうとする人たち。多くの日本人もその傾向を持つところから、まさしく「同じ血が流れている」思いを新たにした。なお、韓国についてのJ-Angleの原稿をしたためていた8月18日、韓国の元大統領、ノーベル平和賞受賞者、金大中氏の訃報に接した。日本で拉致されたこともある波乱の人生、民主化の闘志だった。心より哀悼の意を表したい。(続く)彩の渦輪