あけぼの

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紅葉、赤毛のアン、屋根付き橋  ~アトランティック・カナダ~  

2008-10-29 23:20:07 | ブログ

今回は短期間の旅であり「百年前の風景とロマンに会う旅」と銘うち、一度は見たいカナダの紅葉、L.M.モンゴメリが空想力を発揮して23冊も著作した『赤毛のアン』の家、そして『マディソン郡の橋』で有名な屋根付き橋を見ることにした。マディソン郡の橋はご存知、アイオワ州にあるが、カナダのニュー・ブランズウィック州には百個以上も残されているのだ。カナダ大陸の東端に位置する4州、ノヴァ・スコシア、プリンス・エドワード・アイランド(P.E.I)、ニュー・ブランズウィック、ニューファンドランド&ラブラドールをアトランティック・カナダと呼ぶが、P.E.I.は赤毛のアンの舞台で有名だ。

ノヴァ・スコシア州、ケープ・ブレトン島の北部を周遊するカボット・トレイルは北米一美しいドライブ・コースと聞きやって来たが、宣伝に偽りはなかった。空を映した明るい海の海岸線に沿ってせり出し切り立つ岩山や、燃える紅葉の山肌に一本の道がうねりつつ延々と続く絶景はいつかスコットランドやノールウェイで見た眺望と錯覚する。透明さを増した緋色、深い紅色、光を反射して鮮明に輝く金色に緑の針葉樹が混ざり、北米極東が眼下で秋爛漫に燃えている景観は筆舌に尽くし難い。電話を発明したグラハム・ベルが避暑地として住んだバデックも眺めのよい環境にあり、発明品を展示した博物館は一見の価値がある。(続く)(彩の渦輪)


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