都会に住む普通の給与所得者は二階家の住まいになってしまう。広い土地取得が困難だからだ。かく言う筆者もそうだ。何十年と住み慣れ、馬令を重ねると毎日が物探しだ。二階への上がり降りも何度もやる。脳機能が減退したのか2度、3度と同じ所を探すのだから自分でも嫌気がする。「今日も始まったか!」、「心の目で探せ!」と自分に言い聞かせる。二階家のお蔭で足腰は鍛えられるが老化による物忘れは日を追って度合いが深まるようだ。平屋なら楽だろうと思うこともしばしばだ。もともと狭い家なのにどうして捜すのに手間取るのか分からない。探しものは出てこなくても痛痒ないのだが、ただ気になるだけだ。「忘れるのが当たり前の年齢になったんだ!」と恐れるのだ。
二階家の長所もある。加齢は運動神経に影響するので階段の上がり降りは危険と言われるが、運動機能は使うことにより活性化を期待出来る。二階を活用するのもシニアの健康対策と考えるべきだろう。我が家は吹き抜けのある小さい二階家だから足を踏み外せば大変なことになる。その分注意力が伴なうので動作が慎重になる。頭脳と手足の連鎖反応が何歳まで働くか「物忘れと階段の功罪」をテーマに抱き、84歳のシニア、寒さも克服したく自らに気合いを入れている。そう言えば上半身の下着は半袖のままですゾ。(自悠人)
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