筆者夫婦の旅先は最近共和国が多い。つまり滞在ヴィザが必要な国が殆んどだ。ヴィザなしで簡単に行ける国は大体訪問済みなのだ。今回はカフカス地方へ。グルジアは運良くヴィザ不要、アルメニアはまあまあ運良く、Internetでヴィザが取れた。一人当たり$15、2人で$30だった。ところがアゼルバイジャンのルールのいやらしさ。まず航空券が無いとヴィザを出さないと言うのでウン十万円で買い、ホテルの予約証明書と支払い領収書も必要、と。ヴィザはホテルの宿泊予約のある日だけ出す、と記してあるのでInternetで適当なホテルを見つけて予約、クレディットとカードで支払いを済ませて都内の領事館に出かけた。「これではだめだ!」と領事さんは冷酷な返事。InterNetでの払い込は認めない。「現地のホテルに直接電話してFaxでConfirmation StatementとTourism Voucherを入手して持ってきなさい!」
なんとNoah’s Ark Hotelに国際電話を10回もかけましたよ!出てくるのはYusifというチーフレセプショニスト、幸いなことに英語を話したが、こっちが電話を何度かけたって向こうはFaxをくれない。それでもConfirmation StatementはやっとPdfで届いたがTourism Voucherは出発予定の直前まで来なかった。「ああ、もう飛行機代もホテル代もパーになるな!!」と思い、10回目の電話ではYusifに泣き声で訴えた。やっとVoucherが来た。それを持ってまた領事館へ。筆者と夫、延べ4回領事館へ通い、やっと出発前日にヴィザを頂けた。ヴィザ代は不要だったが我が家から領事館までの交通費4回で計8000円なり。飛行機代が無駄にならなかったので良しとしようか。
アゼルバイジャンのNoah’s Ark Hotelに着いた時Yusifは握手を求めてきたがなかなかしたたかな男だった。日本人客は我々が初めてだった。合計6人のレセプショニストは皆フレンドリーでいい奴ばかりだった。アゼルバイジャンの旅行記はそのうちアップするが、安全で、親日的で、良い国だった。多くの人が温かい笑顔で話しかけて来て津波見舞いを述べてくれた。旧市街は高い城壁に囲まれていたが日本の領事館のウォールほど高いバリアではなかった。(彩の渦輪)
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