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小田原の端々



昭和24年に竣工した小田原競輪場は、改修を重ねて現在に至っているが施設の老朽化が進んでいる。今年度から競輪場内の老朽化した2つのスタンドの解体工事が行われる。小田原市城山の小田原競輪場は開設から約75年。売上の低迷と施設全体の老朽化が進み廃止の検討が行われていたが、近年になって事業収支が改善したこともあって存続の方針となった。今年度、解体工事が行われるスタンドは第3・第8スタンドと第4・第9スタンド。入場ゲートを通り右手に見えるスタンドが該当の第4・第9スタンド。見た目にもかなり老朽化しており、2階スタンド席に通じる階段は閉鎖されている。第4・第9スタンドの1階裏手には、昭和時代を彷彿とさせる車券売り場。今から20年くらい前までは、最終レースから1時間後くらいに車券売り場のパートさんが、仕事を終えて小田原駅に向かう姿を良く目にした。第4・第9スタンドの1階は上段が椅子席で、下段は背もたれのないベンチ席。2階は閉鎖されていたが、黄色い椅子席が並んでいた。解体されるもう一つのスタンドが、第3・第8スタンド。入場ゲートを通り正面に見えるスタンドで、おそらく小田原競輪場の中で一番大きなスタンド。第3・第8スタンドの1階は背もたれのある椅子席とベンチ席が混在。2階は第4・第9スタンド同様に閉鎖されていた。解体される2つのスタンドの竣工時期を調べてみたが不明。1950年から1960年代の空中写真の推移から推測すると、おそらく1960年代の後半に建設が行われたようだ。小田原競輪場第3・第8スタンド 第4・第9スタンド解体撤去工事の工費は税込247,707,240円。工事は今年の秋から約1年間をかけて行われる予定。小田原市民会館に続き、昭和の佇まいを残す施設が姿を消してしまうので少し寂しいが、工事の進捗をこまめに記録したいと考えている。

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コメント
 
 
 
Unknown (Unknown)
2024-07-11 00:39:06
30年以上前に、橋本聖子さんが来るというので1度だけ小田原競輪場に行ったことがあります。存続とのこと、嬉しいけど心配でもあります。
 
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