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小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



小田原駅から約10kmほど離れた明神ヶ岳中腹の和留沢地区は、標高400mほどの山間に民家が点在する集落で、かつては小学校の分校があったが昭和40年代に閉校となった。その後、閉校した校舎は和留沢地区の公民館として現在も利用されている。先日、ランニングの途中に和留沢地区を通ったので和留沢公民館へと立ち寄った。和留沢公民館はもともと、昭和28年に竣工した久野小学校明神分校の校舎。昭和40年に久野小学校明神分校が閉校後に地区の公民館や太鼓練習所として活用されてきた。その和留沢公民館の一画には自主防災倉庫など3棟の小屋が建っている。自主防災倉庫と小屋に挟まれているのはコンクリート造りの観測施設。正面に貼られたプレートには「気象研究所 二層式体積歪計観測点」の表記。調べたところ気象研究所は気象庁の一組織で気象や地震、火山などの地球科学を総合的に研究している国立試験研究機関とのこと。この気象研究所二層式体積歪計観測点の和留沢観測点はコンクリート造りで、扉も施錠されているので内部にどのような観測機器が設置されているか伺いしれない。帰宅後、気象研究所のホームページ内を検索したところ研究レポートの中に和留沢観測点の記述を発見。要約すると、この二層式体積歪計は昭和63年に内陸地震の予知を目的に設置されたもので、深さ180mほどの観測井の中に2台の体積歪計が取り付けられている。和留沢地区は地震や地殻変動の観測に適した場所のようで、この気象研究所二層式体積歪計観測点がある和留沢公民館から数百メートルの場所には、気象庁の津波地震検知網小田原観測局も設置されている。

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