長篠落武者日記

長篠の落武者となった城オタクによるブログです。

神田古書店めぐり

2013年12月21日 | 日記
こないだ、久々に東京へ行く機会があったので古書店街を巡りました!


近年、自分が欲しい本が高かったり、絶版だったりすることが多く、必然的に古書店を巡ることが多くなりました。名古屋の場合、鶴舞のあたりに古書店が集まっていますが、そんなに数は無い。

同じく本好きだった大学時代の連れが「神田はすごいよ。」というので、始めて訪れたのは4年前。
JR山手線神田駅で降りたら遠いんですね。知りませんでした。
どえらいウロウロと歩き回って諦めかけた頃、なんとかたどり着いたことを覚えています。

いい加減足が疲れていたのですが、興奮状態であちこち回り、甲子夜話を15冊くらいと、その他掘り出し物の本を購入。それを抱えて帰ってきたことを覚えています。

しかし、その後調べたところ、私が放浪した場所以外にも靖国通り南面にも集中している、ということを知りまして、いつか行きたい、と、思っていたところ、今回少し時間が取れたので挑戦することに。

今回は中央線の御茶ノ水で降りて適当に歩いて目指してみる。前回と同じように放浪する羽目になりましたが、なんとか辿りつきました。(下調べが面倒なので嫌いなタイプなのです。)

前回行ってない店があるわ、あるわ。
またまたフィーバー状態になって歩き回りました。

ただ、あれもこれもと買ってしまうと重いし金かかるし、で、吟味を重ねて購入することと決めてました。

あの、どことなく敷居が高い古書店に入っていくのもなれました。直接見てはいないのですが、明らかに気配を消しながらもこちらの動向を伺う店主とうず高く積まれた本。意外と手前の無造作に積まれた平積みの中にも掘り出し物があったりします。
そして、「おお!」という本があっても、値段を見て「おお・・・。」となって、すごすごと本棚に戻す。この作業の繰り返しがたまらない。

こちらも古書店巡り歴が長くなってきたので、店の専門性と雰囲気を見れば高いか安いか、欲しい本があるか無いかが判断できる。欲しい本を1冊見て、値段を見て高いと思えば、その店は全ての本が高い。歴史を専門的に扱っているところも高い。どちらかというと、専門外だったり総花的に扱っている店に、偶然紛れ込んだ系統の歴史関係の本がお買い得になります。

どうしても欲しい本であれば、専門的に扱っているところへ行く必要がありますが、多分、こうした店は研究者を対象にしているのでは無いかと思います。研究費で買える人達は多少高くても関係がないでしょう。しかし、こちらは自腹。『多少』でも高いのは無理。最近図書館を愛用しているので、無理して高い本を買う必要も無い。

ただ、掘り出し物があれば、買えば良い、と、考えて探しているのです。

結果的に、今回初めてアタックした靖国通南面では欲しい本がありませんでした。
「お。」と言うものはあっても、それを購入しなければならないようなものはほとんどなく、また、あっても高かった。ただ、古書店にあれだけ入り浸れたのが嬉しい。

その後、前うろうろしたところへポイントを変えて、以前大量購入した店に入る。
と、今回も「うぉ!」というものを見つける。
松平記と四戦紀文が一緒になったやつ、織田信長家臣人名辞典、甲陽軍鑑です。
松平記は自分が色々と調べている時代については、信憑性が高い方なので、安ければ欲しいと思っていたら、安かった。武田、上杉系は高めですが、徳川は人気が無いようです。当然購入。
織田信長家臣人名辞典は前から気になっていた本。定価だと高いので、値段を見たら半値以下。中身をちら見したら調べものに非常に便利なつくり。さすが事典、当然購入。
甲陽軍鑑は、別の店で3冊1万8千円だったものが、この店では8千円。状態はほぼ同じ。かなり迷いましたが、今回は見送りました。

本を購入するとき、バイトと思しき人がレジに座っていました。
自分も東京の大学に行ってたら、こういうところでバイトしたかったなぁ、と、しみじみ思う。

その後、スタバで一休み。
で、購入した本の相場をネットで検索する。(こういうところに自分の小ささを感じる。)

松平記はネット最安値より気持ち安い。
人名事典は、どうやら初版版のようなので単純比較はできませんが、最安値より圧倒的に安い。
甲陽軍鑑は微妙。単体を集める場合と比較すると高いが、質的な面で現物を見ている安心感からすると、割高感は無い。

今回の古書店めぐりは『勝ち』と見ました。

にやりと笑いながら抹茶ラテを飲む。
うまさが引き立つ。
尻に気を使って刺激物のコーヒーを避けてみた。)

もっとも自分にとっては本の値段そのものよりも、古書店を巡る、という行為そのものが娯楽なのです。お目当ての歴史関係の本でなくても、思わず吹き出すような内容の本とかを見つけたりすると、「一体誰がなんの目的で買ったんだ。」とか思いを馳せるのも好きなのです。買いはしませんが。

神田古書店街も良いのですが、次回は国会図書館にチャレンジしてみたいと思っています。
我ながら変な趣味だとは思ってますけどね。。。

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
図書館 (高村)
2013-12-22 23:02:31
おや、東京にいらしたんですね。国会図書館は勤務先に近くてよく行きますので、今度ご案内させて下さい。都立中央も捨てがたく、日本各地の自治体史が開架で借り放題なんですよ。だから愛知県史と静岡県史、岡崎市史を並べるのもOK。至福の一時が味わえます。次回はぜひお声がけ下さいまし。
返信する
次回は是非 (うらにわ)
2013-12-23 00:02:58
珍しく東京へ行く用事がありました。今回は残念ながら時間が読みにくかったのでお声かけできませんでした。是非次回は国会図書館行きましょう。全国の自治体史が開架ってすごいですね。さすがは全ての本を所蔵するだけのことはありますね。
この次の東京の時は是非。
返信する
神田は、時々行きます (山江まろん)
2013-12-29 17:43:57
サルでもわかるような本しか、買いませんが。
「敷居が高い」という感じ、すごくわかります。
返信する
時々とはいいですね。 (うらにわ)
2013-12-29 22:48:46
神田にちょくちょくいけるとは羨ましいです。
なんとなく敷居の高さを感じてしまうのですが、その高さがまた古書店の古書店たるところですね。
媚びることなく続いて欲しい文化です。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。