長篠落武者日記

長篠の落武者となった城オタクによるブログです。

百間滝の手前の気が出る場所? ~ 縁起がいいらしい新城 百間滝編 1 ~

2013年10月05日 | 縁起のいいまち新城
「パワースポット」という言葉を我々が認識する発端となった場所。

それが『百間滝』。


新城市内で『滝』といえば「阿寺の七滝」。
しかし、百間滝が人気だと言う。

なぜか。
パワースポットだから。
これが我々が百間滝を意識した始まりだった。


学祭の後片付けの時、幼馴染のケンジが言った。
「オマエ、案外かわいいとこあるじゃん。」
この一言がミサトの恋の始まりだった。


それと似たような物なのかもしれない。

似てないかもしれない。


『パワースポットとか言われてもねぇ・・・。気とかゼロ磁場とか全く感じないんだよね。うちはねぇ、そんなに暇じゃないんだよ。けぇってくれ。おい、母さん。塩もってこい、塩!』

と、常なら木で鼻をくくったような対応をする我々ですが、新城市内にある億単位の当選を濫発する宝くじ売り場は、オーナーがここへ祈ってるかららしい、という話を聞きつけたので俄然色めきだつ。

道教しかり、観音信仰しかり。
現世利益は、いにしえより庶民の心を鷲掴みにする。

昔も今も、人間の本質は変わらない。
我々も心を鷲掴みにされたわけです。

前回、我々は新城市内にある、古来より有名なパワーの源、鳳来寺山で祈りを捧げてきました
鳳来寺は、さ迷える我々に対し、その霊験のあらたかさを知らしめたものの、宝くじを当選させて迷える子羊共を彷徨えるオランダ人にするような仕打ちはしませんでした。

我々の邪念に対して反応は無かったのです。

『煩悩に拍車をかけるようなことはしない。』
きっと薬師如来は、そう我々に微笑んだのだと思います。

が、人に逢うては人を噛む。仏に逢うては仏を噛む。
邪念にまみれ、修羅道に落ちてしまった我々は戦い続けるしかない。
薬師如来の配慮は、修羅道の我々には響かず、かえって我々のやる気に火をつけてしまったのです。

やる気に火がついたのか、火達磨になりつつあるのか。
それは誰にもわからない。。。

今回の百間滝実験には、前回の鳳来寺の話を聞きつけて参加した若者がいました。
そして、その若者達は、既に自分用の宝くじを購入していました。

※wikiに『欲にまみれた笑顔』という項目があれば、間違いなくサンプル写真として掲載されるであろう図。

そのうち一人は、
「今月ピンチなんすよね。でも、この宝くじ当たる気がするんすよ。そうすると今月助かるんですわ。3万円でいいから当たってくれ!」

妙に現実感のある金額をあげ、彼は言った。

『ピンチなのに宝くじを買う。その発想が、彼の今のピンチを招いたんじゃないか。』
我々は思ったが、胸にそっとしまいこんだ。
それが大人になったと言うことか。
寂しく我々は笑った。

欲望を乗せた車は、狭い道をうねうねと行く。
途中から林道になり、さらに険しさを増す。林道とは、簡単に言うと「通ってもいいけど自己責任。」という道路。一般の道路とは違うので注意が必要です。
このあたりは路肩が弱いのです。

その昔、私の先輩がオープンカーで新城に遊びに来たので、一緒に百間滝に行った事があります。
それを、このあたりに詳しい人に話したら、
「よかったですね、無事で。あそこは結構石が落ちてくるんですよ。」
と、言われて青ざめたことがあります。

ちなみに、このとき、私も先輩も仕事で大きなヤマ場をそれぞれ迎えておりまして、お互いに幸運を百間滝に祈り、携帯の待ち受け画面にしたのでした。
結果は、見事に二人とも無事にヤマ場を切り抜けることができました。

話が逸れました。
ちなみに、水汲み場がある場所までは路肩が崩壊し、立ち入り禁止になっていました。最近復旧したようです。


水汲み場の水を飲んで運気を胎内に取り込もう、と、いう我々の目論見は残念ながら今回はできません。

しかし、我々は、ある情報を掴んでいました。
この付近に『気が出る』場所があるらしい、と。

気が出る?

気が何なのかわからないから宝くじを買って効果測定をしているわけです。
今は、宝くじを当てることが目的となりつつありますが・・・。

気が出る場所なんて、わかるのか。
不思議に思っていると、意外とあっさりとわかります。

※あまりのあっさり差加減にどよめく一同。

なんでわかったのか。

だって、『氣』と書いたワンカップの蓋が崖に打ち付けてあるのです。

※しかし、なぜにワンカップの蓋。そして、誰が貼っつけたんだ。

なんか有難味があるような、ないような。
そんな感じですが、ここが気が出る場所だと判定した人がいるらしい。
きっと、その人は気とやらを感じられるのでしょう。
正直、我々にはよくわからない。

しかし、場所が判明した瞬間、光よりも早く自分の宝くじをなすりつけた者がいた。

彼らだった。

※人生お金より大事なものがあるけどお金がないと何も始まらない、の図。


蓋に触った彼は興奮して叫んだ。
「あたたかい!蓋があたたかいんですよっ!!」


「そりゃ、そこだけ金属だからだろう。」
冷静なツッコミが入った。

彼は若干失望した表情を浮かべた。

若者よ。
これが世間だ。

とは、いうものの、ツッこんだ人々も
「どれどれ。」
と、いいながら触ってるし。

皆、触る触る。

気がつけば、皆、我も我もと自らの宝くじをなすりつけているではないか!
皆、いつの間に調達していたのだ・・・。
人間の業の深さを知る。

若者よ。
これが世間だ。

各人が自らの欲望をワンカップの蓋に向かいなすりつけた後、我に返る。

「共同購入した宝くじは!?」
本来目的を忘れるところだった。

そこで本来趣旨に立ち戻り、ちゃんとお願いをする。


この模様は是非動画でも。




そして、いよいよ新城市最大のパワースポットといわれる『百間滝』へ向かいます。


パワースポットって一体何なんだ、という大きな謎は残したまま・・・。

次回、いよいよ百間滝へ。
お楽しみに。


3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (山江まろん)
2013-10-06 17:40:17
必死感が、笑いを誘います。
Unknown (きっと)
2013-10-07 05:38:49
これは・・・

バラエティ番組を見ているのではなく、真剣に遊んでいる(いや、大真面目に真剣なのだ)。


必死感丸出し (うらにわ)
2013-10-07 21:56:21
必死なのです。皆。最初は遊びだったのですが、次第に熱を帯びてきまして・・・。賭け事に熱中して嵌りすぎてしまう人達の気持ちが少しわかりました。

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