知人からリヒター盤ヘンデル・メサイアLPのデジタル化を依頼され、ついでに三つの盤を聴いてみました。
140分以上の長い宗教音楽の演奏で合唱やソロ歌唱があり私の鑑賞力では十分なものになりませんが、大まかな印象として書きたいと思います。
【ショルティー盤】
アメリカのオーケストラによるショルティの指揮で、リズムはしっかり、フレージングは短く、くっきりした演奏、まさにシンフォニーで表現する現代的なメサイヤ。合唱団もスケールがあり見事。またソプラノのキリ・テ・カナワは目立ちます。
【リヒター盤】
全体的にテンポは遅く重厚な演奏、冒頭からバッハを聴いているのかと思ってしまいます。表現は抑え気味でハレルヤコーラスもやはりバッハ的です。受難曲の表現の流れでしょうか。演奏時間は150分を超す3LP(3CD)と長いものです。
【ガーディナー盤】
イギリスバロック管弦楽団による古楽器の演奏はこの曲に良く適合します。合唱もヘンデルの時代に良くあう雰囲気、歌も多彩で飽きません。三つの演奏の中では、私のお気に入りです。
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