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「超常現象」

2014-02-05 | 科学
BSで「超常現象」って番組を2週にわたって見た感想を。

何度も言ってるが、ぼくは幽霊だのUFOだのにはかなり懐疑的であり、この手の番組はNHKじゃなきゃ見てないと思う。まさかNHKがインチキ啓蒙をやるはずがないという信頼を持って見るのでした。

期待通り、世界で報告されている心霊現象の現れるメカニズムを科学的見地から説明してくれた。

例えば、脳の視覚野にある種の電流が流れるとアリもしないものを見る、とか、点が3つあるだけで人間の顔と見間違える効果、とか。要するに脳の錯覚が大半の心霊現象の原因だと。大賛成。

事実最新の脳科学では、脳は我々が考えるよりずっと曖昧で不確かなものであることが実証されている。正常な脳でも無自覚に記憶を書き換えてしまったりね。

よしよし、さすがはNHK,しっかりとインチキを駆逐してくれてるぞ。

と、思った矢先、
「だが、未だに科学では解明できない不思議な現象はある!」と、「臨死体験」と「生まれ変わり」について事例を紹介。

臨死体験については立花隆の『臨死体験』を読んで以来、どう考えても脳内現象としか思えなかった。だって欧米人は光に満ちあふれた花畑がパターンなのに対して日本人は三途の川が頻繁に出てくるって、これどう考えても文化の違いでしょ。脳内イメージで左右されるなんて死後の世界としてどうよ?

生まれ変わりのほうはよく知らなくて、いくつかの事例はなかなか驚きだった。でも何らかの記憶イメージによって脳内で作られてんじゃないのかね。

なんて思ってたら、最近「意識の科学」を標榜する心理学者がいるって話に移った。〈意識〉は単に脳の活動で生ずるのでなく現代科学では計測不能な謎のエネルギー体だとか。

ここまできてぼくは「おわあっ!」と声を上げたわけです。
ここんとこ執心している量子物理。その中に「ダークエネルギー」ってのがあったっけ。全宇宙において我々が感知計測できる物質はわずか4%、残りはダークマターとダークエネルギー。もしかしてここ、つながったりしない?

ちなみに感知できないのになぜ存在を予測できるか?それらがないと膨張する宇宙の説明がつかないのだとか。まあよくわからんのだけど。つまりね、最新物理学が超常現象に近づいてきてるのじゃないか?と。となるといずれ科学的に魂やら超能力やらを矛盾なく説明できるのかもしれないなんて、妄想は果てしなく続くのです。

で、気分的に、これは少々考えを柔らかく変更しなくちゃならないかなと思い至ったわけです。もちろん超常現象の数多くはインチキだとは思うけど、それは全てじゃないようだ、ってところか。

番組冒頭、ユリ・ゲラーが出てきてスプーンを曲げるんです。でその後、ゲラーがいかにインチキかを説明する人が出るんです・・・どっちも説得力があって、もうなんとも判断できないわけです。


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