内容(「BOOK」データベースより)
連続爆弾犯のアジトで見つかった、心を持たない男・鈴木一郎。逮捕後、新たな爆弾の在処を警察に告げた、この男は共犯者なのか。男の精神鑑定を担当する医師・鷲谷真梨子は、彼の本性を探ろうとするが…。そして、男が入院する病院に爆弾が仕掛けられた。全選考委員が絶賛した超絶の江戸川乱歩賞受賞作。
え?!なにこれ面白い・・・!
一昨年映画化されて生田斗真が主役やってたなというくらいの知識で、何気なく読んでみたら、予想外に惹きつけられたっす!
この期待してないのにおもろかった!というのが読書の醍醐味でしょう。
最初は難しい名前のキャラや地名ばかりで若干読みにくいのだけど、何しろ事件に関連して最新脳科学分野をきっちり描いているからそれだけで魅力的なのです。
まあ、そういうめんどくさい分野が好きじゃないとだめだけど。
あと、「脳男」=鈴木一郎の超人ぶりがイイ!感情を持たず天才的頭脳と身体能力って、まるでゴルゴ13のようだし。その気になれば国際A級スナイパーにだってなれるでしょう彼は。
主人公は広い意味での脳障害を持っているのだけど、それ故サヴァン症候群のような特異な能力を発揮し・・・あ、ネタバレかなw
平凡な人の話もいいけどたまには“超人”の話も読みたくなるのでちょうどよかった。新年早々傑作に出会っちゃったなあ(1/16読了)。
『脳男Ⅱ』も発売されてるようなのでこりゃあ買いだね。